出版社内容情報
《内容》 労働環境の変化に伴う作業関連性の上肢障害の評価・管理について,欧州でのエビデンスに基づいた徹底した調査を基に得られたコンセンサスを報告する実際書.わが国での診断基準としても十分参考になる一冊.作業関連性上肢障害を見つけたり,分類したりするための症例定義や診断基準を,図表を多用して平易に示す.原著文献も全て掲載.
《目次》
【内容目次】
1.はじめに
2.本書で使われる時間的診断基準の説明と原理
3.上肢身体部位の定義
4.特異的上肢筋骨格系障害の診断基準の使い方
5.上肢筋骨格系障害の症例定義および診断基準
1.放散する頚部愁訴
2.肩腱板症候群
3.上顆炎—外側および内側
4.肘部の尺骨神経圧迫:肘部管症候群
5.橈骨神経圧迫:橈骨管症候群
6.前腕・手関節部の屈筋・伸筋の腱周囲炎や腱鞘炎
7.de Quervain病
8.手根管症候群
9.手関節部の尺骨神経圧迫:Guyon管症候群
10.手・腕の振動に関連したRaynaud現象と末梢神経障害
11.上肢遠位関節での変形性関節症
12.非特異的上肢筋骨格系障害
6.上肢筋骨格系障害の作業関連性の診断基準
7.謝辞
8.文献
9.付録
A.誘発試験の解説
B.略語解説
C.作業要因のエビデンスの一覧表
D.本書中の障害に対する国際疾病分類コード
E.チェックすべき症例定義の早見表
内容説明
本書は産業保健分野における基幹的雑誌のひとつであるScandinavian Journal of Work、Environment&Healthの増刊号に特集掲載された論文を全訳したものである。本書の特徴は作業との関連が考えられる上肢系の筋骨格系障害を対象に障害の定義および作業との関連(作業関連性)を評価検討するための基準を提示したことにある。本書は、臨床場面・職場・地域・行政の多様なレベルに応じた柔軟な診断結果の活用を意図して、非特異的障害と11種類の特異的障害を対象に症状と徴候に基づく2段階の斬新な診断プロセスを提唱している。さらに障害の作業関連性を判断するための4ステップの手順を提示している。
目次
1 はじめに
2 本書で使われる時間的診断基準の説明と原理
3 上肢身体部位の定義
4 特異的上肢筋骨格系障害の診断基準の使い方
5 上肢筋骨格系障害の症例定義および診断基準
6 上肢筋骨格系障害の作業関連性の診断基準
7 謝辞
8 文献
9 付録