出版社内容情報
《内容》 社会的関心が高まってきているがん検診について,自治体,企業あるいは人間ドックの担当者が検診計画を立てる上で参考になる内容を簡潔に記載.がん検診の概要,実施間隔,対象年齢,費用,有効性などをコンパクトに解説.実際の検診計画例や検査機器なども呈示し,効率のよい検診計画運用に役立つ一冊.
《目次》
【内容目次】
総論
1.わが国のがん検診の実施現状
2.がん検診の有効性評価
3.経済評価からみたがん検診
4.自治体住民検診におけるがん検診
5.個別検診の実施方法と問題点
6.職域検診におけるがん検診
7.人間ドックにおけるがん検診
8.がん検診の将来展望
9.がん検診の評価とモニタリングにおいて地域がん登録が果たす役割
各論
A 肺がん検診
1.胸部単純X線撮影
2.喀痰細胞診
3.ヘリカルCT
4.肺がん検診の二次精検
5.現在の肺がん検診の問題点とこれからの検診計画
B 胃がん検診
1.間接X線法
2.ペプシノゲン法
3.ヘリコバクター検査
4.内視鏡検査による一次スクリーニングと二次精検
5.現在の胃がん検診の問題点とこれからの検診計画
C 大腸がん検診
1.便潜血検査法
2.内視鏡検査による一次スクリーニングと二次精検
3.現在の大腸がん検診の問題点とこれからの検診計画
D 肝がん,肝炎検診
1.肝炎ウイルス検診
2.肝がん検診の二次精検
3.現在の肝がん検診の問題点とこれからの検診計画
E 乳がん検診
1.視触診法
2.超音波検査
3.マンモグラフィ
4.乳がん検診の二次精検
5.現在の乳がん検診の問題点とこれからの検診計画
F 子宮がん・卵巣がん検診
1.スメア細胞診
2.HPV-DNA検査
3.子宮がん・卵巣がんの精密検査
4.現在の子宮頸がん検診の問題点とこれからの検診計画
G 前立腺がん検診
1.PSA検診
2.前立腺がん検診の精密検査
3.現在の前立腺がん検診の問題点とこれからの検診計画
H 腹部超音波検診,脳ドック
1.腹部超音波によるがん検診
2.脳ドックで発見される悪性腫瘍
内容説明
第10回日本がん検診・診断学会総会の内容をもっと広く、多くの方々に伝えなくてはならないという思いから、本書を企画した。本書は総会の内容を伝えることに加え、研究者や臨床医だけでなく、保健師、看護師、放射線技師、臨床検査技師、そして行政や職域の検診担当者、検診団体のスタッフの方々がこれからのがん検診計画を考える上で必要となる、各がん検診の概要、実施方法、経済性、有効性などがコンパクトに解説されたガイドブックになることも目指した。
目次
総論
各論(肺がん検診;胃がん検診;大腸がん検診;肝がん、肝炎検診;乳がん検診;子宮がん・卵巣がん検診;前立腺がん検診;腹部超音波検診、脳ドック)
巻末資料
著者等紹介
三木一正[ミキカズマサ]
東邦大学医学部医学科内科学講座(大森)消化器内科教授
渡辺能行[ワタナベヨシユキ]
京都府立医科大学大学院医学研究科地域保健医療疫学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。