ペインマネジメント - 痛みの評価と診療手順

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  • サイズ B5判/ページ数 261p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784524235315
  • NDC分類 492.2
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 痛みのコントロールに関心が高まるなか,痛みの評価・診断の最前線を紹介.近年格段に進歩した痛みへの基礎的研究をふまえた臨床アプローチがどのようなものか,多数の文献を基にきめ細かく解説している.各評価手段が実際の診療現場に直結するよう,その手順に沿ってていねいに示した.    

《目次》
【内容目次】
第1章 痛みの発生と伝導機序
 1.痛みの発生
  A.侵害刺激と侵害受容器
  B.発痛物質
 2.痛みの伝導
  A.痛覚伝導路
  B.一次求心性神経線維(侵害受容線維)
  C.脊髄後角ニューロン
  D.神経伝達物質
  E.脊髄上行路
  F.視 床
  G.高位中枢
 3.侵害刺激伝導の調節機構
  A.ゲートコントロール理論
  B.下行性抑制系の存在の証明
  C.侵害刺激伝導の調節機構に関わる上位中枢
  
第2章 問診の進め方
 1.痛みと検査の関係
 2.痛み診療における問診の基本
  A.痛みの部位
  B.痛みの発症
  C.痛みの推移・性質
  D.痛みの評価
  
第3章 痛みの評価・診断法
A.ペインクリニック的評価法
 1.痛みの強さの評価法
  A.言語による評価法
  B.数字による評価法
  C.患者の行動から評価する
  D.その他の症状・検査データ
 2.侵害受容神経線維の評価法:電流知覚閾値
  A.電流知覚閾値(CPT)とは
  B.CPT以外の電気生理学的感覚神経検査
  C.CPT検査の適応(自験例)
 3.サーモグラフィによる痛みと血流障害の評価法
  A.サーモグラフィについて
  B.体表の温度分布と皮膚血流
  C.痛みと体表の温度変化
  D.サーモグラフィによる痛み診断の実際
 4.痛みの画像診断評価法(ペインイメージング)
  A.脳機能画像の基礎
  B.各種脳機能画像の特徴
  C.画像解析法
  D.痛み感覚の投射部位
  E.ペインイメージングの特徴
 5.診断的神経ブロック評価法
  A.痛み情報伝達と過敏性の形成
  B.神経ブロックによる痛覚伝導路の遮断
  C.痛みの評価と神経ブロック
  D.診断的神経ブロックで使用する薬
  E.診断的神経ブロックの実際
  F.診断的ブロック効果の評価と疼痛緩和の反応
B.鎮痛薬の基礎知識とドラッグチャレンジテスト
 1.鎮痛薬の基礎知識
  A.中枢痛覚伝導路を抑制する薬物(中枢性鎮痛薬)
  B.モノアミンに関連した鎮痛薬:抗うつ薬とクロニジン
  C.発痛物質を抑制する薬物
  D.中枢性骨格筋弛緩薬
  E.神経におけるイオンチャネル遮断薬
  F.GABA機能促進薬(ベンゾジアゼピン類)
  G.漢方薬
 2.薬理学的疼痛機序判別試験(ドラッグチャレンジテスト)
  A.ドラッグチャレンジテストの種類と意義
  B.方法
  C.結果とその後の治療効果
  D.ドラッグチャレンジテストの問題点
  E.ペインクリニックにおけるドラッグチャレンジテストの立場
 3.NNT(number needed to treat to obtain one patient with more than 50% pain relief)
C.その他の評価法
 1.神経学的診察・検査・評価法
  A.疼痛患者の神経学的診察法とその評価
  B.神経生理学的検査法とその評価
  C.その他の検査の意義
  D.疼痛症候群における神経学的アプローチ
 2.心理的因子の評価法
  A.痛みにおける心理的因子
  B.痛みを理解するための病態モデル
  C.心理的因子の評価法
 3.自律神経機能検査による評価法
  A.皮膚交感神経反射(SSR)による評価
  B.心拍変動による評価
 4.痛みのアセスメントと看護
  
第4章 痛みの評価に基づいた部位・疾患・症候別診療手順
 1.頭痛
  A.頭痛の一般的な診察方針
  B.頭痛の重症度と治療
 2.顔面痛
  A.診断と治療
  B.代表的な疾患
 3.顔のけいれんと麻痺
  A.顔面にみられるけいれん
  B.顔面にみられる麻痺
 4.口腔・舌・歯の痛み
  A.口腔粘膜の痛み
  B.唾液腺疾患による痛み
  C.舌の痛み
  D.歯,顎骨の痛み
 5.頸・肩・上肢の痛み
  A.頸椎由来の痛み
  B.肩関節周囲由来の痛み
  C.上肢の痛み
 6.胸・腹部痛
  A.胸痛
  B.腹痛
 7.腰・下肢痛
  A.腰部の神経支配と有痛組織
  B.腰・下肢痛の診療手順
 8.会陰部・肛門部の痛み
  A.肛門部痛
  B.女性の会陰部痛
  C.男性の会陰部痛
  D.慢性愁訴としての会陰部痛(男女とも)
 9.血流障害に伴う四肢の痛み
  A.慢性動脈閉塞性疾患
  B.環境因子による血流障害:凍傷・減圧症(I型)・レイノー病
 10.関節の痛み
  A.疾患別診断手順
  B.部位別手順
 11.帯状疱疹痛と帯状疱疹後神経痛
  A.帯状疱疹
  B.帯状疱疹後神経痛(PHN)
 12.がん性疼痛
  A.がん性疼痛とは
  B.がん性疼痛の診断
  C.がん性疼痛の治療の考え方
  D.WHO方式がん疼痛治療法とWHO三段階除痛ラダーによる治療の流れ
  E.オピオイド鎮痛薬が効きにくい痛み
 13.神経障害性疼痛
  A.末梢性疼痛
  B.中枢痛:脳と脊髄の障害を伴う痛み(幻肢痛を含む)
 14.慢性疼痛
  A.慢性疼痛の概念
  B.慢性疼痛の原因
  C.慢性疼痛の診断
  D.慢性疼痛の治療
  E.心療内科,精神科への紹介のタイミング
  
第5章 頻用される神経ブロック療法
 1.硬膜外ブロック
 2.交感神経ブロック
  A.星状神経節ブロック
  B.胸部交感神経ブロック
  C.腰部交感神経ブロック
  D.腹腔神経叢ブロック(後方接近法)
 3.その他のブロック
  A.三叉神経ブロック
  B.後頭神経ブロック
  C.肩甲上神経ブロック
  D.肋間神経ブロック
  E.腕神経叢ブロック
  F.くも膜下フェノールブロック
  G.顔面神経ブロック(穿刺圧迫法)
  H.トリガーポイント注射