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がん治療副作用対策マニュアル

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  • サイズ A5判/ページ数 258p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784524224753
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 がんの化学療法,放射線療法における副作用を,薬剤別,疾患別,副作用別に詳細かつ実際的にまとめた一冊.長期入院から短期入院・外来・在宅診療へと重心が移っている現況に合わせ,外来治療の実際ならびに副作用対策を診療の流れに沿ってわかりやすく解説.一般臨床医から研修医,看護師,薬剤師まで,臨床現場ですぐに役立つ実際書.記載通りに行えば効果が得られるよう,きめ細かく記述した.    

《目次》
【内容目次】
序章 がん治療の現況
 1.がんについて
  a.死因の第1位
  b.がんの定義
  c.発がんとがんであること
 2.がん治療について
  a.がん治療の現状
  b.現在の成績
  c.支持療法の進歩
  d.チーム医療
  e.インフォームドコンセント
1章 がんの治療法と副作用対策
A.薬物療法
 1.抗がん剤
  a.代謝拮抗薬
  b.アルキル化薬
  c.白金系抗がん剤
  d.抗がん性抗生物質
  e.抗がん性植物成分
  f.ホルモン剤
  g.その他の抗がん剤
  h.biological response modifier(BRM)
  i.インターフェロン
  j.インターロイキン2
 2.抗がん剤の副作用対策
  a.漏出性皮膚障害
  b.過敏反応
  c.骨髄抑制・血液毒性
  d.消化器毒性
  e.心毒性
  f.肺毒性
  g.肝毒性
  h.腎毒性
  i.神経毒性
  j.脱毛
  k.皮膚毒性
 3.副作用対策に使用される薬剤
  a.白血球減少治療薬
  b.放射線による白血球減少治療薬
  c.出血性膀胱炎治療薬(IFM泌尿器系障害発現抑制薬)
  d.制吐薬
  e.鎮痛薬
  f.ステロイド(副腎皮質ホルモン剤)
B.放射線療法
 1.放射線療法
  a.放射線療法の特徴
  b.放射線について
  c.治療に用いられる主な装置
  d.放射線照射の組織への影響
  e.放射線療法の原理
  f.放射線治療の流れ
  g.照射方法
  h.外部照射の実際
 2.放射線障害の予防と治療
  a.放射線障害について
  b.全身的急性障害
  c.局所障害
 3.放射線治療が行われる主な腫瘍と副作用対策
  a.血液腫瘍,難治性造血器疾患
  b.固形がん
 4.緩和療法としての照射と治癒を目的とした照射について
  a.緩和療法,対症療法としての照射
  b.治癒を目的とした根治照射
C.併用療法
 1.多剤併用化学療法
  a.多剤併用を行う根拠と原理
  b.応用と副作用対策
 2.化学放射線療法
  a.目的
  b.併用時期
  c.適応疾患
  d.使用薬剤
  e.副作用
  f.放射線治療における予防策
 3.術前・術後放射線治療
  a.目的
  b.適応疾患
  c.照射による影響
2章 代表的疾患の治療の実際と副作用対策
A.血液腫瘍・難治性造血器疾患
 1.急性リンパ性白血病
 2.急性骨髄性白血病
 3.悪性リンパ腫
 4.多発性骨髄腫
B.固形がん
 1.頭頸部がん
 2.肺がん
  a.小細胞肺がん
  b.非小細胞肺がん
 3.乳がん
  a.外科療法
  b.放射線照射法
  c.内分泌療法
  d.化学療法
 4.消化器がん
  a.食道がん
  b.胃がん
  c.大腸がん
 5.婦人科がん
  a.子宮頸がん
  b.子宮体がん
  c.卵巣がん
 6.精巣腫瘍
3章 外来治療・在宅医療
A.外来治療の実際
 1.化学療法
 2.化学療法と副作用対策の実際
 3.外来治療の注意点
  a.一般的な注意事項
  b.副作用が現れたときの日常生活の注意点
 4.外来放射線治療の実際
B.在宅療法
 1.医療チームの構成と役割
 2.看護サービス
 3.支持療法
  a.経管栄養法
  b.中心静脈栄養法
  c.持続皮下注入法
4章 その他の療法
A.食事療法の考え方と実際
 1.経口栄養法
  a.食事の分類
  b.献立および,調理の工夫
  c.特定保健用食品について
 2.経腸栄養・静脈栄養
  a.経腸栄養
  b.静脈栄養
B.代替療法
 1.現状
  a.がん代替療法とは
  b.代替療法の種類
 2.健康食品・漢方は本当に安全なのか
C.輸血療法・治療関連緊急事態対策
 1.輸血療法
  a.移植片対宿主反応(graft versus host disease:GVHD)
  b.頻回赤血球輸血によるヘモクロマトーシス
  c.その他の副作用
 2.治療に関係した緊急事態
  a.腫瘍融解症候群(tumor lysis syndrome)
  b.管腔臓器の穿孔,穿通,瘻孔形成
  
付録1 副作用治療薬一覧表
付録2 NCI共通毒性規準
付録3 本書で使用した処方用語

内容説明

がんの治療は1970年代より急速に発展し、良い成果を上げてきた。一方で、がん治療に伴う副作用は医療者、患者ともに常に苦悩する問題でいまだに避けられない課題である。治療は患者・家族と医師、その他のスタッフとの信頼関係のもとに行われるが、副作用を恐れるあまりに、必要な治療を避ける医師もみられる。もし副作用を予防し、対処する方策の知識と技術を持っていれば、自信をもって治療に携わることができ、患者・家族も安心して治療を受けることができる。本書は、そのような状況に少しでも近づけることはできないかと考え、当病院のスタッフと日常診療のなかで実践していることを中心にまとめることにした。

目次

序章 がん治療の現況(がんについて;がん治療について)
1章 がんの治療法と副作用対策(薬物療法;放射線療法;併用療法)
2章 代表的疾患の治療の実際と副作用対策(血液腫瘍・難治性造血器疾患;固形がん)
3章 外来治療・在宅医療(外来治療の実際;在宅療法)
4 その他の療法(食事療法の考え方と実際;代替療法;輸血療法・治療関連緊急事態対策)

著者等紹介

田村和夫[タムラカズオ]
福岡大学内科学第一教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。