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出版社内容情報
《内容》 造血幹細胞移植はいまや一部の専門施設だけの治療手技ではない.しかし,適応疾患・対象年齢の拡大に伴って,合併症対策など看護上の課題は依然多い.本書は,造血幹細胞移植を始めつつある施設,始めようとする施設の看護スタッフ向けに,その基礎知識からノウハウまでをわかりやすく解説した実践的入門書.付録にはクリティカルパスを例示.
《目次》
【主要目次】
1.造血幹細胞移植の基礎知識
A 造血幹細胞移植の概要
1 造血幹細胞移植とは
2 造血幹細胞移植の種類
B 造血幹細胞移植の実際
1 移植の選択,そのタイミング
2 幹細胞移植のための準備
3 造血幹細胞移植の前処置
4 造血幹細胞の採取と処理
5 免疫抑制剤の投与:GVHDの予防
6 輸血,輸注
C 移植合併症とその対策
1 感染症
2 出血性膀胱炎
3 肝中心静脈閉塞症(VOD)
4 血栓性微小血管障害(TMA)
5 移植片対宿主病(GVHD)
6 呼吸器合併症
7 生着不全と拒絶
8 晩期障害
2.移植に用いる抗がん剤,放射線療法による副作用
A 抗がん剤とその副作用
1 シクロホスファミド(CY,CPA)(エンドキサン)
2 ブスルファン(BU)(マブリン)
3 メルファラン(L-PAM)(アルケラン)
4 チオテパ(TESPA)(テスパミン)
5 イホスファミド(IFM)(イホマイド)
6 シタラビン(Ara-C,CA)(キロサイド)
7 エトポシド(VP-16)(ベプシド,ラステット)
8 カルボプラチン(CBDCA)(パラプラチン)
9 リン酸フルダラビン(Flu)(フルダラ)
10 抗胸腺細胞グロブリン(ATG)
B 放射線療法とその副作用
A.全身放射線照射(TBI)の目的
B.TBIの実際
C.TBIと併用される前処置薬剤
D.TBIの副作用
3.造血幹細胞移植に伴う看護
A 全身放射線照射(TBI)時の看護
B 造血幹細胞採取時の看護
1 骨髄採取時の看護
2 末梢血幹細胞採取時の看護
C 造血幹細胞輸注時の看護
D 無菌管理
1 移植の種類による洗浄度の違い
2 移植前の感染創チェック
3 無菌食と腸内殺菌
4 移植決定から無菌室入室までの看護
5 無菌室入室時の看護
6 無菌室入室中の看護
7 無菌室から一般病棟へ
E 造血幹細胞移植を受ける患者への精神的支援
1 インフォームド・コンセントと精神的支援
2 ドナーへの精神的支援
F 退院指導
4.造血幹細胞移植における臓器別合併症の看護(含.予防)
A 消化管の障害
1 口内炎
2 悪心・嘔吐
3 下痢(含.GVHD)
4 便秘(含.肛門部ケア)
B 骨髄抑制
1 感染症
2 貧血
3 出血
C 腎・泌尿器の障害
1 膀胱毒性(出血性膀胱炎)
2 腎毒性
D 皮膚の障害
1 脱毛
2 抗がん剤の漏出
3 皮疹,びらん,潰瘍など(含.GVHD)
E 心臓の障害
F 神経系の障害
1 ブスルファン(BU:マブリン)
2 シクロスポリン(CYA:サンディミュン),タクロリムス水和物(FK506:プログラフ)
G 肝臓の障害
H 膵臓の障害
1 膵炎
2 タクロリムス水和物(FK506)による高血糖・糖尿病
I 眼の障害
J 呼吸器障害
5.造血幹細胞移植に伴うクリティカルパスの導入
A.クリティカルパスとは
B.クリティカルパスの効果
C.造血幹細胞移植に伴うクリティカルパスの特徴
D.現在しているクリティカルパスの内訳
E.造血幹細胞移植のクリティカルパスの実際
F.クリティカルパスと注射処方箋の連動システム
G.クリティカルパス導入のポイントは省力化