急性血液浄化法マニュアル

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急性血液浄化法マニュアル

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  • サイズ B5判/ページ数 219p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784524224494
  • NDC分類 494.93
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 救急・集中治療部における血液浄化療法の実際を,最新の知見をもとにまとめた医療スタッフ必携の一冊.基礎編では原理,機器,薬剤など,この療法を始めるにあたって知っておくべき基礎知識を,また,臨床編では各適応疾患の病態,導入基準,治療の実際について,ていねいに解説.患者管理,薬物管理,副作用とその対策,トラブル対処法,小児への適応についても詳述.    

《目次》
【主要目次】
第1部 基礎編
1.急性血液浄化療法とは
2.原理と作用機序
3.急性血液浄化法用機器
 3・1.透析濾過器
 3・2.血漿分離器
 3・3.吸着器
 3・4.監視装置
4.抗凝固薬,置換液,透析液
第2部 臨床編
1.適応疾患と病態―SIRSとhumoral mediator―
  A.多臓器不全(MOF)とサイトカイン
  B.血液浄化療法とサイトカイン
  C.持続的血液濾過(CHF)/持続的血液透析濾過(CHDF)によるサイトカインの除去
  D.CHF/CHDF膜でのサイトカインの産生
  E.サイトカインの内因性クリアランス
  F.CHF/CHDFによるサイトカインの除去が生体に及ぼす影響
  G.血液浄化療法によるメディエータ除去についての基本姿勢
2.急性血液浄化療法の適応疾患
 2・1.急性腎不全
  A.用語と定義
  B.急性腎不全の病態分類
  C.血液浄化療法導入基準
  D.急性腎不全に対する血液浄化療法の選択
  E.急性血液浄化療法導入の実際:IRRT, CRRTの選択
  F.急性血液浄化療法中止の基準
  G.急性腎不全の救命率
 2・2.急性肝不全・劇症肝炎
  A.急性肝不全とは
  B.急性肝不全の病態
  C.血液浄化療法の実施状況と保険適応
  D.血漿交換(PE)と持続的血液透析濾過(CHDF)の実際
  E.急性肝不全における血液浄化療法の効果
  F.bioartificial liver(BAL)とPEの比較
 2・3.急性膵炎
  A.重症急性膵炎に対する急性血液浄化療法の適応
  B.血液浄化療法の選択
  C.急性血液浄化療法の施行タイミング
  D.東京女子医科大学救命救急センターの成績
  E.急性血液浄化療法の適応基準
  F.持続的血液透析濾過(CHDF),血液透析濾過(HDF),持続的血液濾過(CHF)の実施
 2・4.呼吸不全
  A.最近の血液浄化療法の動向
  B.呼吸不全の病態
  C.持続的血液浄化療法による肺傷害の治療
  D.血液浄化療法と炎症性メディエータとの関わり
 2・5.多臓器不全(MOF)
  A.MOFの定義と重症度評価
  B.MOFの病態生理
  C.MOFに対する抗サイトカイン療法
  D.MOFに対する血液浄化療法
 2・6.敗血症とその治療
  A.エンドトキシンの生体内における活性発現の機序
  B.エンドトキシンの除去
  C.トレミキシンによるエンドトキシン吸着療法
  D.メシル酸ナファモスタットの敗血症性ショックに対する効果
  E.効果機序
 2・7.中毒
  A.急性薬物・毒物中毒の特性
  B.急性薬物・毒物中毒発生時の情報収集
  C.急性薬物・毒物中毒の基本的な初期治療の原則
  D.呼吸循環管理をはじめとした全身管理・対症療法
  E.薬物・毒物の性質,体内での動態と血液浄化療法
  F.薬物中毒における各種血液浄化療法の特性と適応
  G.中毒における血液浄化療法の適応
  H.主な薬毒物による中毒における血液浄化療法の適応
  I.主な薬毒物の特性と血液浄化療法による効果
 2・8.その他の内科疾患
  A.神経疾患
  B.高脂血症
  C.血液疾患
  D.膠原病
  E.潰瘍性大腸炎
3.患者管理
  A.血液浄化施行中のモニタリングと全身管理
  B.血液浄化回路および監視装置の管理
  C.急性血液浄化施行中の看護
4.周術期管理
  A.周術期に腎機能に影響を及ぼす因子
  B.透析患者の周術期管理
  C.腎機能障害患者(非透析患者)の周術期管理
  D.腎機能正常患者の術後腎不全
5.薬物管理―薬物動態の変化と投与の実際―
  A.薬物動態の基礎
  B.各病態におけるの薬物動態の変化と投与設計
  C.薬物の血液浄化法による除去
6.副作用と対策
  A.身体的副作用
  B.精神的影響
7.トラブルシューティング
 7・1.医師関連
 7・2.ナース関連
 7・3.技師関連
8.小児への適応
  A.血液浄化療法を必要とする小児急性疾患
  B.小児における血液浄化療法の選択
  C.血液浄化療法の実際と実施上の留意点
9.現状の問題点と展望

目次

第1部 基礎編(急性血液浄化療法とは;原理と作用機序;急性血液浄化法用機器;抗凝固薬、置換液、透析液)
第2部 臨床編(適応疾患と病態―SIRSとhumoral mediator;急性血液浄化療法の適応疾患;患者管理;周術期管理;薬物管理―薬物動態の変化と投与の実際;副作用と対策;トラブルシューティング;小児への適応;現状の問題点と展望)

著者等紹介

篠崎正博[シノザキマサヒロ]
和歌山県立医科大学救急集中治療部教授

秋沢忠男[アキザワタダオ]
和歌山県立医科大学血液浄化センター教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。