肝癌ラジオ波熱凝固療法の実際―治療のコツと工夫

肝癌ラジオ波熱凝固療法の実際―治療のコツと工夫

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  • サイズ B5判/ページ数 176p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784524223992
  • NDC分類 493.47
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 肝癌の非侵襲的治療は,保険適用となったラジオ波熱凝固療法が,適応,効果,副作用を含め今までの治療より良好な成績を収め注目されている.本書は,RITA,RTC,Radionicsの各機種の特徴と使い方を紹介しながら,治療手技のテクニック・コツ,適応と成績,併用療法,副作用,今後の展望について,先駆的な第一人者が具体的に解説する実際的な手引書である.    

《目次》
【内容目次】
■第1章 肝癌治療とラジオ波熱凝固療法の位置付け
肝癌の経皮的局所治療法の変遷/他の経皮的局所治療法の問題点とRFAの位置付け
■第2章 ラジオ波熱凝固療法とは
ラジオ波熱凝固療法の原理/温度マッピング/3社の装置の比較
■第3章 対象疾患の適応範囲
1.肝細胞癌
RFA単独療法の適応/併用療法の適応
2.転移性肝癌に対するRFA
適応と対象/成績/合併症
■第4章 RFA機器の特徴とその使い方
1.RITA
a)特徴
RITA社製RFA機器のシステム構成と熱凝固の原理,注意点/ハンドピースの特徴/ジェネレーターの特徴/実際のRFAの進め方/問題点と今後の展望
b)使い方
温度モニターの有用性/前投薬,麻酔/手技の手順/トラブルシューティング
2.RTC
a)特徴
RTC焼灼システムの仕様/RTC焼灼システムの特徴
b)使い方
適応/針の選択/手技/治療効果判定と追加治療/治療の工夫
3.Radionics
Radionics社製の機器の特徴/Radionics社製の機器の使用法
■第5章 穿刺法のコツと工夫
1.超音波
a)超音波下
使用器具/術前のUSでの検討/実際の穿刺手技
b)CO2US下
概念/適応/方法/治療効果判定
c)造影剤下
肝腫瘍の造影超音波と技術/造影超音波下穿刺法のコツと工夫/治療における造影超音波検査の今後の課題
2.腹腔鏡下
腹腔鏡下ラジオ波熱凝固(RFA)の適応/麻酔・トロカールの挿入/超音波腹腔鏡の活用/腹腔鏡下RFAの実際/腹腔鏡下マイクロ波凝固との比較/治療効果判定/合併症
3.CT(CT下,CTA/CTAP下)
適応/方法/CT/CTA下穿刺の実際/本法の短所と問題点
4.MRIガイド下
MRI/MRI対応器具/穿刺ガイド/効果判定/問題点と今後の展望
5.USで見えない腫瘍への対策
穿刺アプローチ法の概要/USの解剖学的死角に対する工夫/周辺肝とコントラストのとれない腫瘍に対する工夫
■第6章 適応拡大と併用療法
1.肝動脈バルーン閉塞下
適応/手技の実際/有効性/合併症/他の肝血流遮断下のRFA/考案
2.リピオドール併用肝動脈注入療法後のRFA
対象および方法/結果/症例/考察/課題と工夫
3.肝動脈遮断
背景―超音波による腫瘍内動脈波検出法の進歩/造影超音波法の利点を応用した穿刺治療/動脈遮断における各種RFA機器および針の通電構造とその選択/症例提示/施行時の確認方法/RFAによる動脈遮断―今後の展開
4.エタノール注入併用RFA(PEI-RFA)
PEI-RFAの利点/PEI-RFAの実際/PEI-RFAの展望
5.生食注入併用
6.機種の改良
展開型針の径の拡大/発生装置の高出力化
■第7章 成績,副作用,合併症対策
1.RFAの欧米における成績
2.各施設における肝癌の治療成績
a)RITA
対象/結果/副作用,合併症/予後/PEITとの比較/まとめ
b)RTC
1回の焼灼における治療効果/焼灼時間,治療回数/副作用/合併症/治療成績の検討/RFA治療の問題点
c)Radionics
対象/方法/成績
3.転移性肝癌に対するRFAの治療成績
4.RFA後の経時的組織変化
ブタ実験例での検討/ヒト肝癌での検討
■第8章 今後の展開
手術による肝予備能悪化への懸念/異所性再発と局所治療/safety marginの本来の意義,理解解釈,広義拡大設定/機種の更新(第二世代)

内容説明

わが国におけるラジオ波治療の導入は、実は当初外科手術における電気メスの一種として認可され、直ちに開腹下の肝細胞癌治療として保険収載された。現在の経皮的治療の治験進捗状況から考えると驚くほど素早い出来事であるが、このことは経皮的なラジオ波治療を黎明期から開始した先生方にもあまり知られてはいなかった。本書はこのような背景のもとに、これから急速に普及するであろう本法の臨床の場において実践的に役立つマニュアル本もしくは必要な方略を網羅した教則本として企画したものである。

目次

第1章 肝癌治療とラジオ波熱凝固療法の位置付け
第2章 ラジオ波熱凝固療法とは
第3章 対象疾患の適応範囲
第4章 RFA機器の特徴とその使い方
第5章 穿刺法のコツと工夫
第6章 適応拡大と併用療法
第7章 成績、副作用、合併症対策
第8章 今後の展開

著者等紹介

国分茂博[コクブシゲヒロ]
北里大学医学部内科1講師

森安史典[モリヤスフミノリ]
東京医科大学第4内科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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