出版社内容情報
《内容》 学生および研修医が，整形外科の臨床現場で遭遇するさまざまな局面における，救急，外傷の初期治療に力点を置いて具体的な対処方法をまとめた．救急室（ER），病棟，手術室，外来，カンファレンスで何を実施し，何を学ぶかをドラマをみるごとく気軽に読み進むことができる．アメリカの医療現場のシステムにもふれることができ，研修医のみならずベテラン医師にとっても有用な情報を収載．
《目次》
【主要目次】
■１部 救急室
1 章．一般原則
救急室での態度／基本的な整形外科病歴と診察法／多発外傷／整形外科救急／ギプスと副子／小児患者／救急室での文書業務／整形外科指導医への電話／翌日の準備
2 章．脊柱損傷
総論と評価／頚椎損傷：総論／上位頚椎骨折／下位頚椎損傷／胸腰椎損傷／仙骨損傷
3 章．骨盤骨折
総論／特殊な損傷
4 章．成人の上肢骨折
鎖骨骨折／肩甲骨骨折（関節窩を含む）／上腕骨近位部骨折／上腕骨骨幹部骨折／上腕骨顆上および顆部骨折／上腕骨小頭と滑車の骨折／肘頭および鉤状突起骨折／橈骨頭および頚部骨折／橈骨および尺骨骨幹部骨折／橈骨遠位端骨折／手根骨骨折／中手骨骨折／指節骨骨折
5 章．下肢の骨折
大腿骨近位（股関節）骨折／大腿骨骨折／膝蓋骨骨折／脛骨近位部骨折／脛骨骨幹部骨折／遠位脛骨天蓋骨折／腓骨骨折／足関節骨折／距骨骨折／踵骨骨折／中足部骨折／中足骨および趾節骨折
6 章．脱臼
はじめに／胸鎖関節／肩鎖関節／肩関節／肘関節／手関節／手部の関節／股関節／膝関節／足の関節
7 章．小児の骨折
成長軟骨線／膨隆骨折／若木骨折／骨折部位
8 章．創傷
総論／咬傷／異物／銃創／動力工具による損傷／手の外傷
9 章．感染症
ガス壊疽／懐死性筋膜炎／破傷風／化膿性関節炎／化膿性屈筋腱鞘滑膜炎／爪周囲炎／ひょう疽／疱疹性疽／Lyme病／淋病／蜂巣炎
10 章．閉鎖性軟部組織損傷
一般概論／筋損傷／靱帯損傷／腱損傷
■２部 整形外科入院病棟
11 章．術前評価
病歴／身体的所見／インフォームドコンセント／術前指示と諸検査／待機室
12 章．術後管理
病棟でのケア／外来でのケア／退院時の指示／術後指示についての追記
13 章．特殊な術後の問題
麻酔に関する問題／神経血管系の変化／脂肪塞栓／出血／血栓症／創感染／発熱／院内での転倒／人工関節インプラントの脱臼／尿閉／意識障害の患者
■３部 手術室
14 章．一般原則
チームワーク／ナースたち／本人の確認と手術側の確認／X線写真／清潔操作／刃物について／特別な機器／練習が（たいていは）完璧をつくる／文献を読む／術前計画
15 章．特殊器具
AOの器具／人工関節の器械／関節鏡の機器／イメージ
16 章．術後の記録
術後記録／手術記録
■４部 外来とカンファレンス
17 章．整形外科外来
外来に行こう／研修医の役割：受け身と積極性／外来患者の主なタイプ
18 章．骨折のカンファレンス
準備／発表の仕方／精神的な強さ
19 章．カンファレンスにおける鑑別診断
リスト：答をいかに体系づけるのか／質問をしよう／症例の一例
○付録
A．多発外傷治療の大要
B．コンパートメント圧の測定
C．神経学的評価
D．骨折の徒手整復に適した麻酔法
E．骨折用語集
F．推薦文献
目次
１部 救急室（一般原則；脊柱損傷 ほか）
２部 整形外科入院病棟（術前評価；術後管理 ほか）
３部 手術室（一般原則；特殊器具 ほか）
４部 外来とカンファレンス（整形外科外来；骨折のカンファレンス ほか）
付録（多発外傷治療の大要；コンパートメント圧の測定 ほか）
著者等紹介
中村孝志［ナカムラタカシ］
京都大学大学院医学研究科感覚運動系病態学講座教授
松下睦［マツシタムツミ］
倉敷中央病院整形外科部長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
