出版社内容情報
《内容》 小児への輸血療法は，患児のその後の長い生涯だけでなく，次世代にまで影響を与える．従って，小児への輸血は限りなく安全，かつ適正に行われなければならない．小児により良い輸血がなされるよう，臨床にすぐに役立つ実際書．併せて小児輸血の問題点や適正使用基準，副作用の解析なども記述．国内初の成書である． 《目次》 【主要目次】 １．小児輸血の特徴と問題点 １．小児輸血の現況 ２．輸血実施上考慮すべき小児の生理機能 ３．小児の輸血適応 ４．輸血の副作用とその対策 ５．自己血輸血 ６．小児の輸血を少なくするための工夫 ７．日本における小児の輸血 ２．小児輸血の実際 Ａ．輸血医療とインフォームド・コンセント（IC） Ｂ．小児に特有な輸血検査 Ｃ．小児輸血用器材と輸血の実際 Ｄ．小児における輸血副作用・合併症 Ｅ．輸血療法の評価 ３．新生児の輸血 Ａ．胎児・新生児の造血系の特徴 Ｂ．新生児への輸血実施時の一般的問題点 Ｃ．赤血球輸血 Ｄ．顆粒球輸血 Ｅ．血小板輸血 Ｆ．新鮮凍結血漿（FFP），凝固因子・抗凝固因子の輸注 Ｇ．アルブミン製剤，免疫グロブリン製剤の輸注 Ｈ．新生児溶血性疾患（母児間血液型不適合による），交換輸血 Ｉ．extracorporeal membrane oxygenation（ECMO ）時の輸血 Ｊ．欧米における新生児輸血のガイドライン ４．血液・悪性腫瘍の輸血 Ａ．悪性腫瘍 Ｂ．再生不良性貧血 Ｃ．溶血性貧血 Ｄ．好中球減少症，好中球機能異常症 Ｅ．止血異常症 Ｆ．サイトカイン療法 Ｇ．副作用の予防―過誤輸血対策，白血球除去フィルター，放射線照射― ５．移植における輸血 Ａ．造血幹細胞移植（骨髄移植，末梢血幹細胞移植，臍帯血移植） Ｂ．肝移植―生体肝移植による輸血） ６．小児外科における輸血 Ａ．一般外科手術 Ｂ．心臓外科手術 ７．小児に対する貯血式自己血輸血の問題点 １．小児に対する自己血輸血の適応 ２．小児用採血セットの開発 ３．自己血貯血の輸血手順 ４．自己血貯血の変遷 ５．幼若小児に対する適応 ６．自己血貯血に伴う有害事象 ７．今後の問題 付．輸血に必要な小児の基準範囲
内容説明
小児輸血療法に関するわが国で初めての単行本。実証主義的な輸血療法“Ｅｖｉｄｅｎｃｅ‐ｂａｓｅｄ Ｔｒａｎｓｆｕｓｉｏｎ Ｍｅｄｉｃｉｎｅ”を実践してきた「小児輸血療法研究会」の成果が、随所に盛り込まれている。
目次
１ 小児輸血の特徴と問題点
２ 小児輸血の実際
３ 新生児の輸血
４ 血液・悪性腫瘍の輸血
５ 移植における輸血
６ 小児外科における輸血
７ 小児に対する貯血式自己血輸血の問題点
付 輸血に必要な小児の基準範囲
著者等紹介
清水勝［シミズマサル］
東京女子医科大学中央検査部教授・輸血科部長
月本一郎［ツキモトイチロウ］
東邦大学医学部小児科第一講座教授
星順隆［ホシヤスタカ］
東京慈恵会医科大学附属病院輸血部診療部長
長田広司［オサダコウジ］
前東京女子医科大学中央検査部輸血科講師
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