出版社内容情報
《内容》 強力な抗原提示機能を持つことで知られる樹状細胞について,イラストや表を駆使して最新知見を示し,一般臨床医向けにやさしく簡潔に紹介.樹状細胞の抗原提示細胞としての基本機能と活性から各臓器・器官における機能や役割,また実際に開始されている臨床応用の内容と問題点および今後の課題までを明らかにしている. 《目次》 【主要目次】1.樹状細胞の基礎 1.樹状細胞とは-起源と分化 2.抗原のプロセッシングと提示 3.細胞間相互作用 4.細胞移動2.病態生理と樹状細胞 A.免疫応答と樹状細胞 B.各種病態生理と樹状細胞 1.皮 膚 2.呼吸器 3.粘膜系樹状細胞-粘膜免疫制御 4.肝 臓 5.腫瘍免疫 6.造血器腫瘍 7.移植免疫 8.感染免疫 9.自己免疫疾患 10.自己免疫性1型糖尿病 11.アトピー性皮膚炎 12.喘 息3.樹状細胞の臨床応用 A.臨床応用総論 B.細胞療法ガイドライン C.樹状細胞を標的とした免疫療法 1.ペプチド・蛋白抗原を用いた免疫療法 2.遺伝子導入 3.細胞融合 D.免疫療法の実際 1.α-ガラクトシルセラミドの抗腫瘍効果 2.悪性リンパ腫,多発性骨髄腫 3.メラノーマ 4.前立腺癌 5.肺 癌 6.消化器癌 7.乳 癌 E.今後の展望
内容説明
本書は3つの章から構成されている。1章は樹状細胞の抗原提示細胞としての基本機能と活性を理解することを目的とする。これらをもとに2章では、それぞれの臓器・器官における機能や役割を理解することにより、臨床の局面における樹状細胞を介した細胞間相互作用を把握して、治療の方向性を見出す助けとする。さらに,3章では実際に開始されている臨床応用の内容とその問題点、今後の課題を明らかにする。
目次
1 樹状細胞の基礎(樹状細胞とは―起源と分化;抗原のプロセッシングと提示;細胞間相互作用;細胞移動)
2 病態生理と樹状細胞(免疫応答と樹状細胞;各種病態生理と樹状細胞)
3 樹状細胞の臨床応用(臨床応用総論;細胞療法ガイドライン;樹状細胞を標的とした免疫療法;免疫療法の実際;今後の展望)