出版社内容情報
《内容》 救急疾患の一般的な解説ではなく，さまざまな症候からの具体的なアプローチを中心に据えた実際書．救急患者を目の前にしてまず行う診療手順を，各項目の冒頭でフローチャートで示した．ただちにすべき事，次のステップ，そして個別疾患の処置と治療を流れに沿って理解できるように記述．専門外の疾患に遭遇した時に，適切で，速やかな対応を可能にする一冊． 《目次》 【内容目次】■第１部 救急技術への案内心肺蘇生法，救急処置■第２部 症状からのアプローチ―成人―ショック／呼吸困難，呼吸不全／胸痛／胸苦しさ，胸部不快感／動悸，意識障害（失神）／腹痛，側腹痛／吐血，下血（消化管出血）／下痢，脱水／急性意識障害／けいれん，失神／ふらつき，めまい／頭痛／眼痛，突然見えにくくなった／鼻出血／無尿，乏尿，尿閉，排尿困難／酸-塩基平衡の緊急／女性の不整性器出血／皮疹（じん麻疹，皮膚炎，帯状疱疹を中心に）／急性の腰痛，背部痛，四肢麻痺／精神科的緊急■第３部 症状からのアプローチ―小児―小児の発熱／小児の急性呼吸困難／小児の腹痛，脱水，嘔吐，下痢／小児のけいれん／小児の意識障害／小児の誤飲■第４部 外傷の治療外傷患者が来たら―外傷へのガイド―／多発外傷／胸部外傷／腹部外傷／頭部外傷／顔面外傷／眼外傷／口腔・喉頭外傷／泌尿器外傷／女性生殖器外傷／脊椎・脊髄損傷／四肢外傷（開放性損傷，閉鎖性損傷）／整形外科的多発外傷（クラッシュシンドロームを含む）■第５部 環境因子障害への対処急性中毒／上気道の異物／熱傷，気道熱傷，電撃傷，凍傷，化学熱傷／熱中症／溺水，高山病，減圧症／毒蛇咬症，蜂刺症■付 録救急薬品の使い方／災害時の対処／脳死判定と臓器移植
内容説明
卒後初期臨床研修は、それぞれの施設で独自のカリキュラムの下に実施されているが、信州大学医学部附属病院では、プライマリケアの重要性が叫ばれる以前よりテキスト『救急医療ハンドブック』を作成して講義・実習を行ってきた。そして２０年経過した１９９７年、内容が専門的になってきたため、専門外の疾患でも迅速、適切に対応できるように症候からアプローチする実用的なものに大幅改訂を行った。「ただちにすべきこと」、「次のステップ」とフローチャートに沿って「処理、治療」をすすめる形式に改めた。初版発行以来テキストとして活用してきたが、使い勝手を考えて改訂の作業を進めてきた。しかし、本年５月の初期臨床研修に間に合わせる期間があまりに短いため、初版執筆者の内容の変更はごくわずかにとどめ、５名の編集協力者によるフローチャートの簡素化、付録として「脳死判定と臓器移植」を追加するにとどめた。
目次
救急技術への案内
症状からのアプローチ（成人；小児）
外傷の治療
環境因子障害への対処
著者等紹介
小田切徹太郎［オダギリテツタロウ］
信州大学教授
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