出版社内容情報
《内容》 著者自らが選んだ和洋の名画を鑑賞しながら,その絵が描かれた時代に生きた人々の姿や,後世に続く現代医学の進歩をかいまみることで病気のメカニズムを読みとれる.前半では,わが国の「病草紙」より9項目,後半では,ヨーロッパの近代絵画より17項目を取り上げた.かなり専門的な内容も書き込まれ,学生,医師の知識の再確認もできる構成.医師・学生だけでなく,コメディカルや一般読者に向けた,楽しみながら学べる書. 《目次》 【主要目次】第1部 病草紙を診る 1 白内障の男 2 歯の揺らぐ男 3 風病の男 4 肥満の女 5 霍乱の女 6 痔瘻の男 7 二形の男 8 陰虱をうつされた男 9 鍼 医第2部 泰西名画を診る 1 モナリザ 2 キメラ 3 ラス・メニーナス 4 アキレス 5 ヴィーナスの脂肪 6 思春期 7 病める少女 8 ポンパドゥール夫人 9 湯あみのバテシバ 10 鎖に繋がれたプロメテウス 11 メドゥサ 12 エビ足の少年 13 皇帝カール5世 14 愛の国 15 病める子 16 ヴィーナスの誕生 17 ペスト
内容説明
本書が意図したのは名画を楽しみながら医学を学ぼうというものである。それぞれの絵が描かれた時代に生きた人々の理解を超えた現代医学の進歩をかいまみることで、いっそうの楽しみを味わうことにした。第1部ではわが国が世界に誇る国宝の『病草紙』の中から9点を選んで、それらを現代医学の眼で診ている。第2部では20点余りの泰西名画を対象に選んだ。
目次
第1部 病草紙を診る(白内障の男;歯の揺らぐ男;風病の男;肥満の女 ほか)
第2部 泰西名画を診る(モナリザ;キメラ;ラス・メニーナス;アキレス ほか)