出版社内容情報
《内容》 癌治癒の手術成績を向上させるためには,血行再建の良否が大きく関係してくる.本書は,肝臓・胆嚢・膵臓を中心とした消化器癌手術において,血管外科的手技を応用した血行再建術を豊富で大きくわかりやすいイラストを用いて詳しく解説.消化器外科に携わる研修医から第一線の消化器外科医まで必携の一冊. 《目次》 【主要目次】■総 論1.手術に必要な知識 A.消化器癌手術における血管外科応用の歴史 B.腹部内臓血管の外科的解剖 C.血管の壁構造 D.血管手術に必要な器材と材料■各 論1.進行肝癌切除・再建における血管処理 A.肝癌切除における門脈再建 B.肝静脈の処理 C.肝癌の下大静脈進展例の処理 D.切除不能肝癌の門脈内腫瘍栓の処置2.胆道癌切除・再建における血管処理 A.胆道癌切除における門脈再建 B.胆道癌切除における肝動脈再建3.膵癌切除・再建における血管処理 A.膵頭部癌(含:全体癌)切除における門脈処理 B.膵頭部癌(含:全体癌)における動脈処理 C.膵体尾部癌における血管処理4.食道癌切除・再建における血管処理付.腎癌の下大静脈内腫瘍栓の手術における血管処理
内容説明
本書では、冒頭に歴史、外科的解剖、血管壁の構造、器具と材料を述べ、血管外科手技の基本を述べました。次に肝癌につき門脈再建、肝静脈処理、下大静脈進展例の処理、門脈内腫瘍栓の処置を詳説しています。胆道癌の項では、門脈再建、肝動脈再建を中心に、膵頭部癌については切除長が長くなった場合の工夫や手術の手順などが述べられています。管腔臓器としては食道癌のみを取り上げ、腎癌の下大静脈内腫瘍栓についても付記しました。
目次
総論 手術に必要な知識(消化器癌手術における血管外科応用の歴史;腹部内蔵血管の外科的解剖;血管の壁構造;血管手術に必要な器材と材料)
各論(進行肝癌切除・再建における血管処理;胆道癌切除・再建における血管処理;膵癌切除・再建における血管処理;食道癌切除・再建における血管処理)