出版社内容情報
《内容》 ▼運動負荷テストの最大の目的は，運動不能の原因や運動不能に伴う症状を鑑別することにある．その評価法として，ガス交換の生理学と病態生理学が記述されている．▼ガス交換の測定を迅速かつ正確に評価するための知識，豊富な症例提示から学ぶポイント，測定のための計算方法，検査室の準備などが広範に記述されている．▼環器・呼吸器の専門医，運動生理学者，検査技師らの検者のための手引書・実用書である． 《目次》 【主要目次】1．運動負荷テストとその解釈：概要 A．心血管機能と細胞呼吸の評価のためになぜガス交換を測定するのか B．心臓ストレステストと肺ストレステスト詭弁 C．細胞呼吸に対する外呼吸の正常な関連 D．外呼吸の測定から細胞呼吸の定量と時間経過 E．機能，適応，疾患と関連する外呼吸（O2摂取量とCO2排出量）の変化のパターン F．運動制御因子 G．総合的心肺運動負荷テストによって唯一認められる全身機能異常の証明2．運動の生理学 A．骨格筋 B．乳酸濃度とanaerobic threshold（AT） C．代謝系―心血管系―換気系の関連 D．ガス交換kinetics E．呼吸の調節 F．血行力学的過呼吸 G．食事の基質と運動に対する生理学的応答 H．要 約3．総合的心肺運動負荷テストにおける測定項目 A．総合的心肺運動負荷テストとは何か B．総合的心肺運動負荷テストはどのような場合に行うか C．漸増運動負荷テスト D．定常運動負荷テスト E．呼気流量パターン F．頸動脈体の換気に及ぼす影響 G．要 約4．運動制限をきたす疾患の病態生理学 A．肥 満 B．末梢血管疾患 C．心疾患 D．肺血管疾患 E．換気障害疾患 F．ヘモグロビン濃度と性質の欠損 G．慢性代謝性アシドーシス H．筋疾患と内分泌異常 I．不安と仮病 J．障害の合併 K．要 約5．運動負荷テストのプロトコール A．漸増運動負荷テストの詳細と方法 B．一定量の運動負荷テストの方法と特徴 C．心筋虚血を検出するためのトレッドミルテスト D．体力評価に適した運動負荷テスト E．上肢エルゴメトリ F．12分間走行テスト G．等尺性負荷テスト H．治療の評価法 I．要 約6．正常値 A．最高酸素摂取量 B．最高心拍数と心拍数予備能 C．酸素摂取量と心拍数の関係：peak O2 pulse D．上腕動脈圧 E．無酸素代謝（乳酸，乳酸アシドーシス）閾値 F．酸素摂取量―運動強度関係 G．換気量，呼吸予備能，一回換気量および呼吸数 H．CO2に対する換気当量とO2に対する換気当量 I．生理学的死腔量／一回換気量 J．動脈血，呼気終末CO2分圧 K．動脈血，肺胞気，呼気終末CO2分圧および動脈血CO2飽和度 L．混合静脈血の値 M．酸-塩基平衡 N．要 約7．試験結果の解釈の原理 A．フローチャートの紹介 B．運動耐容能低下の病態生理学的基準 C．一定運動強度の負荷テストの解釈 D．要 約8．症例提示 症例提示79例
目次
１ 運動負荷テストとその解釈：概要
２ 運動の生理学
３ 総合的心肺運動負荷テストにおける測定項目
４ 運動制限をきたす疾患の病態生理学
５ 運動負荷テストのプロトコール
６ 正常値
７ 試験結果の解釈の原理
８ 症例提示
