出版社内容情報
《内容》 機器，器械万能の近代的検査診断時代にあって「素手の医療」の価値と重要性を強調している．問診・診察所見に心電図・胸部X線を加えた，日常使われている検査だけで診断に到達する方法を解説している．盛り込まれている症例は，日常から医師国家試験にまで役立つ．診察所見の表示の仕方，病態生理の図解方法にも工夫を凝らし，きわめてユニークで実用的な診断書． 《目次》 【主要目次】1．基礎編 1．一般医に役立つC-Tecとは何か 2．C-Tec所見と血行動態の表現法 3．異常な血行動態の表現法 4．心疾患の診断のためのアプローチ法2．応用編 ■ケース1 2週間前から風邪気味の59歳男性 ■ケース2 労作時胸部絞扼感を訴える59歳女性 ■ケース3 労作時胸内苦悶感を訴える42歳の荷揚げ商人 ■ケース4 労作時の眼前暗黒感がある38歳のサラリーマン ■ケース5 突然発症した動悸と虚脱感の67歳男性 ■ケース6 はじめて心雑音を指摘された35歳の学校事務員 ■ケース7 労作時に動悸と息切れのある48歳の農夫 ■ケース8 呼吸により増強する胸痛を訴える35歳の教師 ■ケース9 持続性の胸内苦悶感のある71歳の主婦 ■ケース10 突発した呼吸困難と心雑音を有する57歳男性 ■ケース11 発作性頭痛と胸部圧迫感を訴える46歳男性 ■ケース12 先天性心疾患といわれている症状のない70歳女性 ■ケース13 発熱，視力障害と血圧の左右上下肢差を有する53歳女性 ■ケース14 早朝に出現する胸部圧迫感と失神発作の73歳男性 ■ケース15 集団検診を受診した55歳の布団職人 ■ケース16 肺炎と診断された49歳男性 ■ケース17 心雑音を指摘された45歳のママさんバレーの選手 ■ケース18 発熱と労作時呼吸困難のある67歳女性 ■ケース19 動悸と胸痛を訴える25歳男性 ■ケース20 心室期外収縮が多発する49歳の元船員 ■ケース21 労作時の胸部絞扼感と息切れを訴える55歳男性 ■ケース22 階段昇降時の動悸と息切れを訴える25歳女性 ■ケース23 頻拍発作が頻発する56歳女性
内容説明
本書の目的は、“素手でも診断が下せる医師を育てること”である。ただし、大震災直後のような極限状態で医療をすることは少ないので、心電図と胸部Ｘ線写真は利用できることにした。すなわち、問診・診察所見・心電図・胸部Ｘ線写真のみで診断にアプローチするわけである。われわれは、これら４つの診断テクニック（問診・診察所見・心電図・胸部Ｘ線写真）をコモン・テクニック（Ｃ‐Ｔｅｃ）とよんでいる。これらは、修練さえ積めば、特殊な診断機器のない診療所でも所見を得ることができる技術だからである。
目次
１ 基礎編（一般医に役立つＣ‐Ｔｅｃとは何か；Ｃ‐Ｔｅｃ所見と血行動態の表現法；異常な血行動態の表現法；心疾患の診断のためのアプローチ法 ほか）
２ 応用編（２週間前から風邪気味の５９歳男性；労作時胸部絞扼感を訴える５９歳女性；労作時胸内苦悶感を訴える４２歳の荷揚げ商人；労作時の眼前暗黒感がある３８歳のサラリーマン ほか）
-
- 和書
- ハートメイカー
