内容説明
いま、なぜグレアム・グリーンなのか?天国と地獄・光と闇・故郷と異郷!二つの世界が交錯し、せめぎあう境界領域を新たな眼差しで読み解く。
目次
“グリーンランド”のために―まえがきに代えて
1 子ども部屋の風景―その内と外(“緑色のラシャ張りのドア”―現実と虚構の境界;鏡の国の子どもたち―「パーティーの終わり」の双子 ほか)
2 国境線地帯の風景―その此方と彼方(内なる国境―“グリーンランド”の自己と他者の構図;国境線に隣接する父の書斎から―広がっていく父の風景 ほか)
3 地下の世界の風景―その光と闇(地下室は禁断の世界だったのか―ミューズを求める語り手に抗して;死と再生の境界―「庭の下」について ほか)
著者等紹介
岩崎正也[イワサキマサヤ]
元長野大学教授。ジョージタウン大学研究員(94‐95年)。現在、早稲田大学非常勤講師
小幡光正[オバタコウセイ]
現在、酪農学園大学教授
阿部曜子[アベヨウコ]
現在、四国大学専任講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。