内容説明
十九世紀から現代にいたる日英女性作家の内奥にひそむ文学の特質を比較文学的視点で鋭く考察する。
目次
序章 女性と文学
第1章 絶望からの脱出―樋口一葉とシャーロット・ブロンテ
第2章 女性の権利―清水紫琴と西欧思想
第3章 知恵を磨く―野上弥生子と西欧
第4章 自己成長と結婚―『真知子』と『高慢と偏見』
第5章 自分探しの葛藤―「伸子」シリーズと「マーサ・クェスト」シリーズ
第6章 母性体験の現実―『寵児』と『碾臼』
第7章 現実と非現実―アンジェラ・カーターの日本体験
第8章 人間存在の不思議―河野多恵子と『嵐が丘』
著者等紹介
榎本義子[エノモトヨシコ]
早稲田大学第一文学部文学科英文学専修卒業。ニューヨーク市立ブルックリン・カレッジ修士課程修了。現在、フェリス女学院大学教授
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