内容説明
激動する1930年代以降、現代までのアメリカ社会と文化を鮮やかに展望し、そこにいかなる自己を実現するかという問題を追求し続けてきた文学者たちの姿を克明に語る。主要作品の内容に深く立ち入りながら、「知」と「情」をみごとに融合した論理を展開している。
目次
1 1930年代―社会参加の文学(スタインベックとコールドウェル;ファレルとライト;トマス・ウルフとヘンリー・ミラー;ロマンス、戯曲、詩)
2 戦後文学の出発(ノーマン・メイラー;トルーマン・カポーティ)
3 1950年代―自己の探求(J・D・サリンジャー;ソール・ベロー;エリソンとボールドウィン;演劇 アーサー・ミラーとテネシーウィリアムズ;詩 ビート・ジェネレイション)
4 1960年代以後―ポストモダニズムの文学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サルミアッキー
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「知」を重んじるあまり「情」や「魂」を軽んじる傾きのある近年の文学の動向に、亀井先生は違和感を覚えており、それは自分も概ね同意出来るが、彼が「苦手」と言ったウォレス・スティーヴンズの観念的で難解な後期の詩は自分は嫌いではないので、亀井先生と自分のこの違いは今後考えていきたい。2017/10/05
まろ
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3冊読み終わった。次は暗記だ。面白かったけど、作者の本領は1、2巻の方に発揮されてた気がするかな。2013/07/13
みほ
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このシリーズには大変お世話になりました。アメリカ文学史を一通り頭に入れておきたいと思う人にお勧めです。2011/06/05
慧
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★★2002/08/07