内容説明
アメリカ人の夢と矛盾を明瞭に表現した19世紀の6人の詩人と作家たち。われわれ自身にもかかわる西欧近代の運命の象徴として、その文学の衝迫と魅力について、アメリカ文学の権威が広い視野からわかりやすく語る書き下ろしエッセイ。
目次
第1章 エドガー・アラン・ポーの文学―知と深淵と美
第2章 ナサニエル・ホーソーン『緋文学』―ピューリタン社会における「愛」
第3章 ハーマン・メルヴィル『白鯨』―ある「世界」の終末と自我のゆくえ
第4章 ウォルト・ホイットマン『草の葉』―「自己」と世界の循環
第5章 ヘンリー・ジェームズ『ある婦人の肖像』―欧・米文化の摩擦の中での生
第6章 マーク・トウェーン『ハックルベリ・フィンの冒険』―自然・社会・人間