内容説明
3・11以後のカルチャーを精緻に論考し、21世紀的な革命と反革命をめぐり考察、ポスト・コロナ時代を見通す!
目次
1 例外状態の道化師(“寄生者”と階級脱落;“道化師”と純粋暴力;“闇の騎士”と例外状態;“貧民たち”と群衆蜂起)
2 ポスト3・11文化論(喪失と回復―新海誠『君の名は。』;戦争と記憶―片渕須直『この世界の片隅に』;終止と中断―桐野夏生『夜の谷を行く』;推理と社会―陳浩基『13・67』;外傷と反復―今村昌弘『屍人荘の殺人』;政治と文学―杉田俊介『戦争と虚構』;7天皇と偽史―奥泉光『雪の階』;8推理と詭弁―藤田直哉『娯楽としての炎上』;9人類と進化―ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』;10象徴と空虚―赤坂真理『箱の中の天皇』;11元号と歴史―葉真中顕『Blue』)
著者等紹介
笠井潔[カサイキヨシ]
1948年東京生まれ。79年『バイバイ、エンジェル』でデビュー。98年編著『本格ミステリの現在』で第51回日本推理作家協会賞評論その他の部門を受賞。2003年『オイディプス症候群』と『探偵小説論序論』で第3回本格ミステリ大賞小説部門と評論・研究部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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