感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
129
本書はカバーイラストが人形ホラー映画「チャイルド・プレイ」みたいなイメージで悪趣味なおぞましさが正直言って好きになれませんでしたが、肝心の中身はバッチリで50本の恐怖怪談を心ゆくまで楽しめました。本書は編者を含めて5人の名もなき作家の方々が執筆されていますが文章が達者でリズムがよく捻りの効いた怪異譚が味わえましたね。まあ時に下宿の壁に体が吸い込まれたり、首だけの女が「体を探して」と頼んだりするとんでもない無茶もありますが何でもアリなのも好きです。江戸の大絵師・円山応挙の幽霊絵が怪死を呼ぶ話が秀逸でしたね。2020/03/07
dotkawahagi_bk@だいたいホラー小説しか読まない
5
誰しも怖い話が大好き。そんな人たちが集まれば怪談会が始まるというもの。しかし、怪談なんて沢山話せるのもではありません。順番を待つ間に、話がかぶってしまうなんて事もあるはずです。そこで、こんな怖いお話達はいかがでしょうか? *** 芦川淳一、稲葉稔、紫野直子、松崎昇、矢島誠と複数の著者が集まって書き上げた怪談本。実話怪談なのか創作怪談なのか情報が乏しいため、どちらなのかは判然としないが中にはできすぎた話もあったため、両方が混ざっているのかもしれない。19年前の怪談本という事もあり、どこか懐かしい感じのする2020/11/01