内容説明
わかりやすい解説で理解する・覚える・楽しめる。百人一首のすべてがわかる。
目次
秋の田のかりほの庵のとまをあらみわが衣手は露にぬれつつ/天智天皇
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山/持統天皇
足引きの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかもねむ/柿本人麻呂
田子の浦に打出でてみれば白妙のふじの高嶺に雪は降りつつ/山部赤人
奥山に紅葉ふみ分けなく鹿の声きく時ぞ秋は悲しき/猿丸大夫
かささぎの渡せる橋におく霜のしろきを見れば夜ぞふけにける/中納言家持
天の原ふりさけ見れば春日なるみかさの山に出でし月かも/安倍仲麻呂
わが庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり/喜撰法師
花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに/小野小町
これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関/蝉丸〔ほか〕
著者等紹介
吉海直人[ヨシカイナオト]
1953年長崎県生まれ。百人一首の研究家で、百人一首グッズのコレクターとしても知られる。同志社女子大学教授、小倉百人一首文化財団評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はむちゃん
11
百人一首をたくさん覚えようと思いました。2015/05/11
あや
9
子供向けに書かれているけれど大人でも十分楽しめる内容になっています。子供の頃は意味もわからず坊主めくりから始まり、まるで九九を覚えるように耳から覚えて歌の意味など思いも至らなかった。大人になって短歌に親しむようになり、自分の五七五七七に強く惹かれるDNAは百人一首によっって育まれたのだと痛感することが多かったけれど、立ち止まって百人一首の歌の意味を味わうことのないほど忙しい日々を送っていた。そんな時にこの本と出会う。しかもお値段もお手頃なので飛びついた。子供の頃好きだった歌はそのままに天智天皇の歌が好き。2021/10/06
Novi
3
もともとは娘に買ってあげた本。自分自身、「暗誦」することにはまったく関心はないんだけど。読んでみると古の人々の想いや願いは、暮らしが変わった今の人々とまったく変わらないんだなっていうことがわかる。人生について、恋愛について悩み苦しんだり、季節や時の移ろいに思いを馳せたり…。子ども向けではあるけれど、古典に疎い僕にはとても読みやすく、なおかつ勉強になる一冊でした。2014/11/02
905
2
語呂合わせ付きで覚えやすい工夫に富む。百人一首関連本も7冊目ともなると、さすがにだいたい覚えられた。あとは、もっと細部まで読み込み、背景まで思い浮かべられるようになること。2021/12/26
ちっこれば
2
クラスの百人一首クイーンになるために、暗唱。 2018/12/16