小児科外来診療のコツと落とし穴
小児救急

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  • サイズ A4判/ページ数 249p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784521710518
  • NDC分類 493.92
  • Cコード C3347

出版社内容情報

《内容》 救急の現場で、病状の急変しやすい患児を適切に診断・治療するための具体例を満載し、様々な症候や疾患、事故などへの対処法や、陥りがちなトラブルなどを簡潔に解説した。さらに救急体制に対する工夫にも言及。すべての小児科医必携の書。    

《目次》
●手技と処置
重症小児救急医療の応急処置―tube therapyを念頭に
鼠径ヘルニア嵌頓症例に対する徒手整復
イレウス管などのカテーテル/ゾンデ挿入法
異物誤飲に対する処置のコツ
外来で可能な消化管異物摘出のコツ
動静脈のライン確保,採血方法などのコツ
ハイリスク新生児出生時の対応
腰椎穿刺時の鎮静はどうしていますか?
泣かせない小児肘内障の整復法
犬咬創の縫合法
●症候と病態
不十分な問診を反省させられた一例
インフルエンザ脳症を疑う初期症状
呼吸器外症候に隠れたマイコプラズマ肺炎
急性細気管支炎
ARDS―早期診断・早期治療を目指して
咽頭 喉頭 胸部・呼吸器症状を診たときにすべきこと
中枢神経症状―痙攣や意識障害をみたときの緊急性判別のコツ
意識障害と腹部疾患―意識障害イコール中枢神経疾患ではない
救急治療を要する先天性心疾患:大動脈縮窄症―重篤な新生児は上下肢の血圧を必ず測定する
腸管出血性大腸菌感染症―重症化の予測と合併症
救急手術の必要なイレウスをいかに判断するか
小児救急医療における突然死―病理解剖での検討および小児科医の役割
●診断
止まりにくいてんかん発作―実は偽発作であった
救急の場でこそ詳細かつていねいな問診と診察が重要である
安易な感冒性嘔吐症の診断で見逃される消化器疾患
急性肝機能異常の見方
異物誤飲はどのように診断するか
新生児,乳児期の嘔吐―緊急処置を要する嘔吐を見逃さないためのコツ
嘔吐は要注意のサイン、下痢は脱水の有無がポイント
発熱の診断―トラブルを避けるためのコツ
乳児の不明熱
診断が遅れやすい腹痛先行型の血管性紫斑病
年長児の下腹痛に潜む落とし穴―精巣捻転、アナフィラクトイド紫斑病
出血性疾患の急性腹症の診断
小児消化器疾患における腹部超音波検査
乳児腸閉塞―腸重積と診断された巨大Meckel憩室
腸重積症―年長児の場合の落とし穴
腸重積症の診断のコツ
顔色が悪い、ぐったり、不機嫌をみたら腸重積を疑え―腸重積の新三徴?
小児腸重積における落とし穴
浣腸で血便を認めない腸重積症例もある
新生児消化管穿孔をきたしやすい腸管疾患の落とし穴
虫垂炎を見逃さないために
小児急性虫垂炎を見逃さないための検査手順
急性虫垂炎の超音波診断
消化管出血の診断のコツ
消化管出血では必ず吐物・便性の確認を!
喘鳴を主訴に来院した咽後膿瘍の症例から
頸部リンパ節腫脹―胸部X線検査を忘れずに
ほか
●治療
頭蓋内圧モニターが有用であったインフルエンザ菌髄膜炎の一例
化膿性髄膜炎の治療のコツ
化膿性髄膜炎における治療方針―髄液の緊急グラム染色検査の重要性
脳炎・脳症の治療のコツ
痙攣の治療と鑑別診断のコツ
痙攣の治療
目前の痙攣頓挫を目的としたミダゾラム点鼻療法
ショックの治療―もっとfluid bolusを!
人工呼吸管理―もっとPEEPを!
ARDSにおける呼吸管理のコツ
低体温療法
成人とは異なる小児の浮腫
成人とは異なる小児の高血圧
出血性疾患の治療のコツ
小児下気道感染症の治療
乳児喘息急性発作治療のコツ
小児に多い誤飲事故の原因物質―その毒性と治療
灯油誤飲―過去の常識のウソ、ホント、落とし穴
小児消化管疾患の特徴と診断・治療のコツ
腸重積空気整復時の落とし穴
腸重積症の生理食塩水注腸による超音波下整復法
先天性横隔膜ヘルニアへのアプローチ
小児の脊髄・根疾患に伴う急性運動障害の治療
小児,新生児の急性腎不全はそのタイプを押さえるのがコツ
臍肉芽腫の硝酸銀製剤による治療の落とし穴
hyperleukocytosisと腫瘍崩壊症候群の治療
AHA国際ガイドライン2000に基づいた新生児仮死の心肺蘇生法
子どもの虐待の治療手順―発見から初期対応について
白血病・悪性リンパ腫発症時の緊急治療はどのように行うか
●社会医学
小児の救急ってどんなこと―何が、どのような状態が救急なのか
救急医療における保護者への対応のポイント
小児救急外来でのコミュニケーション
小児救急医療におけるインフォームドコンセント
問診よりもまず先に自己紹介を!―診断を急ぎすぎて保護者への対応を忘れていませんか
後で保護者とトラブルにならないための対策
親が考える救急と小児科医が考える救急―ギャップと教育
小児救急医療の現状をふまえた保護者への対応
関連職種と連携した保護者・病児への対応
ハイリスク新生児の出生と入院
クーハンによる事故防止
虐待に出会ったときの養育者への対応の禁忌事項と機関連携の構築について
マルトリートメントと予防接種―虐待グレーゾーンを疑うそのときに
ガス壊疽を疑ったpsychosocial emergencyの一例
小児救急医療における看取り
小児初期救急医療における電話対応の役割―小児専門看護師の養成と有床診療所の活用
大阪府南河内地域における広域小児救急の取組み
群馬県における小児2次救急当番制の立ち上げとその実施上の問題点
泉州小児救急輪番制のその後の問題点
地域連携小児夜間・休日診療に向けて
小児初期救急医療構築にはさらなる政策を
生態系としての少子化と小児救急医療

目次

手技と処置(重症小児救急医療の応急処置―tube therapyを念頭に;鼠径ヘルニア嵌頓症例に対する徒手整復 ほか)
症候と病態(不十分な問診を反省させられた一例;インフルエンザ脳症を疑う初期症状 ほか)
診断(止まりにくいてんかん発作―実は偽発作であった;救急の場でこそ詳細かつていねいな問診と診察が重要である ほか)
治療(頭蓋内圧モニターが有用であったインフルエンザ菌髄膜炎の一例;化膿性髄膜炎の治療のコツ ほか)〔ほか〕