出版社内容情報
《内容》 看護領域では従来からQOLは重視されてきましたが,QOLの評価となるとあいまいな部分が多いのが現状です.その理由として,QOLのとらえ方自体が様々であること,臨床で活用できる質の高い質問票が少なく,QOL評価がきちんと行われていないことがあげられます.本書は,質の高い質問票の作り方,質問票から得られたデータの解析法などQOL評価の実践法について,わかりやすく解説し,臨床での看護ケアに役立つQOL評価とはどのようなものかを示すことを目的としています.
《目次》
1章 QOL評価をどう進めるか
今,なぜQOL評価が必要なのか
QOLの意味するもの
医学・医療におけるサイエンスとアート
「QOL評価」研究の歴史
QOL評価が有効な場面
QOL評価を行ううえで確認すべき基礎理念
QOL評価の進め方
質問票を用いたQOL評価の実施
QOL評価の課題と今後の展望
2章 QOL質問票の作成法
新たに質問票を作成する場合
質問票の作成法を知ろう
QOL研究の4つの前提
調査研究の流れ
質問票の作り方
質問票の性能の検証
質問票作りで迷ったら
3章 データの収集と統計処理
統計解析を始める前に
データの分類
多くのデータを簡約記述する:1変数の場合
正規分布を理解する
多くのデータを簡約記述する:2変数の場合
統計的推測:推定と検定
統計的推定
統計的検定
相関と回帰
質的データの解析-主にクロス集計表の解析
分散分析の初歩
4章 QOL評価の実際
QOL評価を行ううえでの重要点
白内障のデイサージェリーを受ける患者のQOL評価
人工透析を受ける患者のQOL評価
糖尿病患者のQOL評価
心筋梗塞患者のQOL評価
冠動脈バイパス・癌・人工透析の患者のQOL評価
高血圧治療を受ける患者のQOL評価
地下鉄サリン事件被害者のQOL評価
介護保険とQOL
内容説明
QOL測定法を具体例とともに解説。QOLを測る質問票の作成法を解説。質問票を用いたQOL評価の進め方がわかる。データ処理に必須となる統計解析もやさしく解説。
目次
1章 QOL評価をどう進めるか(今、なぜ「QOL評価」が必要なのか;QOLの意味するもの ほか)
2章 QOL質問票の作成法(新たに質問票を作成する場合;質問票の作成法を知ろう ほか)
3章 データの収集と統計処理(統計解析を始める前に;データの分類 ほか)
4章 QOL評価の実際(白内障のデイサージェリーを受ける患者のQOL評価;人工透析を受ける患者のQOL評価 ほか)
著者等紹介
日野原重明[ヒノハラシゲアキ]
聖路加国際病院理事長
萬代隆[マンダイタカシ]
QOL研究会会長。国立循環器病センター
藤田晴康[フジタハルヤス]
(株)ルネサステクノロジ高崎健康管理センタ医師部長
神田清子[カンダキヨコ]
群馬大学医学部保健学科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。