出版社内容情報
《内容》 本書は,精神障害と犯罪との関係ならびにその責任能力について詳述.さらに精神鑑定の実際を紹介するほか,拘禁反応,被害者学,宗教犯罪などのトピックスについても解説. 《目次》 ■司法精神医学の概念と歴史■触法精神障害者の責任能力1. 責任能力の法的基礎2. 責任能力の精神医学的基礎■民事精神鑑定と行為能力■精神鑑定の実際1. 精神鑑定の意義と手続き2. 精神鑑定の実際と鑑定書3. 精神鑑定の現状と問題点■精神障害と犯罪1.精神分裂病2. パラノイア,非定型精神病3. 気分障害4. 脳器質疾患5. アルコール関連精神障害6. 覚醒剤関連精神障害7. 各種の物質乱用8. 精神遅滞9. 異常性格10. 神経症と心因性精神障害11. 性倒錯12. 発作性精神障害■犯罪の生物学的側面1. 犯罪と遺伝2. 早期脳障害と犯罪3. 染色体異常と犯罪4. 司法精神鑑定における身体医学的検査とその評価5. 司法精神鑑定における心理検査■各種犯罪の心理社会的側面1. 主要刑法犯--殺人・放火・強姦の心理2. 少年非行3. 高齢期の犯罪4. 女性犯罪5. 交通犯罪■司法精神医学のトピックス1. 拘禁反応2. 精神障害者の再犯とその予測3. 被害者学4. 宗教病理と犯罪5. 外国人精神障害者の犯罪6. 精神分析学からみた犯罪7. 触法精神障害者の処遇--その現状と問題点8. 犯罪と精神保健行政--戦後の動向