内容説明
本書では、労働時間とは何かを検証したうえで、労働基準監督制度の現状と問題点を明らかにする。現状は語れても、問題点・解決までは誰も語れなかったこの分野に初めて、著者が鋭く切り込む。
目次
第1部 労働時間の認定に関する諸問題(労基法は時代にマッチしているのか;労働時間;労働上の起算点;労働時間の認定の問題;労基法41条2号「管理監督者」の範囲の問題)
第2部 監督制度の基本的な役割と是正勧告の実際(労働基準監督制度の内容;労働基準監督制度の現状;臨検監督のやり方と対応のポイント;司法処分の手続きの流れ;是正勧告書;是正勧告の法的性格)
第3部 行政指導の限界と申告(行政指導と是正勧告―行政指導とは何か;行政指導の限界;限界の手続的理由;限界の実体的理由;労働基準監督行政と申告権;申告と公益通達者保護法;臨検調査と社労士;臨検の要件)
第4部 行政手続法(総則;申告に対する処分手続;不利益処分手続;行政指導;要網行政;行政指導と救済制度;届出)
著者等紹介
河野順一[コウノジュンイチ]
社会保険労務士、行政書士、経営コンサルタント、河野順一事務所所長、東京法令学院学院長、全国青年社会保険労務士連絡協議会会長、NPO法人個別労使紛争処理センター理事長、全国企業連盟(労働保険事務組合)専務理事。長年にわたる資格試験受験指導および独立開業指南の経験を生かし、多数に上る書物を出版。法務コンサルタントとして銀行など各企業を対象に、幅広く経営全般にかかる指導業務を行っている
寺田知佳子[テラダチカコ]
河野順一事務所上席研究員。河野順一氏に師事し、静岡市役所を経た後、社会保険労務士となる。現在は、河野氏から学んだポップフィロソフィーを基調とした企業の新人教育研修に力を注ぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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