内容説明
他社である外部委託先も内部統制評価の対象とされる理由は、過去の個人情報の大量流出事故にみられるように外部委託に財務報告の正確性を損うリスクが存在するからである。本書は、外部委託の法的リスク管理のカギとなる委託契約について具体的なケースを織り交ぜてわかりやすく解説する。
目次
第1章 外部委託と関連法律(外部委託の意義と類型;下請法の下での契約実務;個人情報保護法下での委託先の監督体制)
第2章 内部統制が外部委託に与える影響(内部統制の位置づけ;評価範囲に含まれる委託業務)
第3章 IT外部委託統制と評価・報告(ITを利用した統制とその評価;情報システムの委託先に対する内部統制評価;外部委託先が原因の事故と委託元の責任)
第4章 事例にみる外部委託先との契約実務(委託先の選定、RFPの作成;委託契約の検討;システム運用・保守段階の契約パターン;国際委託契約の管理)
第5章 外部委託先のモニタリングと危機管理(事故発生時の危機管理体制;報告体制の構築;苦情・クレーム処理)
著者等紹介
長谷川俊明[ハセガワトシアキ]
1973年早稲田大学法学部卒業。1977年弁護士登録。1978年米国ワシントン大学法学修士課程修了(比較法学)。津田国際研修センター講師、国土交通省航空局入札監視委員会委員、前司法試験考査委員(商法)。現在、渉外弁護士として、企業法務とともに国際金融取引や国際訴訟を扱う。長谷川俊明法律事務所代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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