内容説明
著者が1993年から2004年にかけて中国の会社・証券取引法制についてまとめた論稿のうち主要なものをセレクトして、編集した論文集。会社法および証券法の改正が必要とされる背景や、会社法の諸問題などについて論じている。
目次
国有企業の改造と法―会社法の制定について
国家の社員・株主としての地位構築の意義
法人財産権の概念をめぐる論争
会社の設立、再編と消滅
株式、会社債券の発行と譲渡
株主総会の法構造と課題
社外取締役制度の導入モデル
中国型コーポレート・ガバナンスの動向―「上場会社のコーポレート・ガバナンスの原則」を中心に
中国初の全国的な「証券取引法」の成立―「株券の発行および取引の管理に関する暫定条例」の制定について
証券立法の現状と課題
内部者取引規制の現状と課題
投資信託法制の動向―証券投資信託法の制定について
著者等紹介
周剣龍[シュウケンリュウ]
独協大学法科大学院教授。1961年中国湖南省長沙市生まれ。1986年鹿児島大学法文学部卒業。1991年一橋大学法学研究科博士課程単位取得。同年一橋大学法学部助手、1993年青森公立大学専任講師、1997年同大学助教授、2001年独協大学法学部助教授を経て、2004年より現職。1993年一橋大学より博士(法学)号授与。1997年8月‐1998年3月アメリカ、ペンシルバニア大学ロースクール客員研究員
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