出版社内容情報
企業再建に際して、一貫して債務者の視点から負債を処理し事業を活かす会社分割手法の徹底活用を提示する。債権者保護、のれんの計上、営業譲渡との関係など実務手続きと実例も豊富。
内容説明
会社分割を実務に定着させ、中小企業経営を支援することを目的に編集されています。不良債権処理との関係で会社分割をどのように利用できるか検討しています。銀行等の債権者の立場からではなく、一貫して債務者の立場から論考されています。税理士・公認会計士・弁護士によって実務上の諸問題を相互に議論しあいながら、多様なケーススタディを取り上げています。
目次
第1部 会社分割の効用(不良債権処理の原理;不良債権処理の行き詰まり)
第2部 会社分割から派生するテーマとその活用方法(催告の必要性およびその範囲;会社分割とのれん;会社分割と営業譲渡の論点 ほか)
第3部 ケーススタディ・会社分割の実践(不動産移転と会社分割―共有持分で所持するテナントビルの借換えに有効な会社分割;親子会社と不良債権処理―子会社の債務整理と親会社の本業回帰に向けて;会社分割とリース契約―会社分割におけるリース資産の取扱いの留意点 ほか)
著者等紹介
後藤孝典[ゴトウタカノリ]
有限責任中間法人日本中小企業経営支援専門家協会副理事長。弁護士法人虎ノ門国際法律事務所。弁護士・税理士。1964年、司法試験合格後、65年、名古屋大学法学部卒業。67年、東京弁護士会に弁護士登録し、現在に至る。79年、ハーバード大学大学院に招かれ、リサーチフェローとして留学。82年、筑波大学大学院講師。「法と経済」の講義を5年間勤める。近年ではチリのアニータに対する競売事件はつとに有名。税務訴訟、多国籍の絡む船舶運輸関係事件を多く手がける。クロロキン薬害事件、水俣病で一株運動を指揮し最高裁判決勝訴、チッソ川本事件、国学院大学映研フイルム差し押さえ事件等にて活躍
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