内容説明
米国ビジネス法の「実務に触れる」ことを第一に考え、従来の概説書には見られないほど手続・実務面を詳しく記載しています(各種定款や取締役会決議書面等サンプルフォームも豊富に掲載)。エンロン等企業不祥事後に大きく改革された最新の法律を解説します。参照条文も各ページに盛り込まれているので、米国ビジネス法を詳細に追求したい方にも十分な1冊となっています。わが国会社法との比較において米国会社法を学びたい学習者に便宜となるよう、近時のわが国会社法改正についても多く触れています。米国との比較の過程で、近未来のわが国の法務を予測できます。
目次
序論―米国進出の事業計画
米国会社法の基本構造
会社の設立
株式及び株主
取締役及び取締役会
役員
コーポレート・ガバナンス
コーポレート・ファイナンス
合併及び組織再編
閉鎖会社についての考察
米国における雇用法上の問題
会社の解散
米国における企業倒産法
有限責任会社(Limited Liability Company)
著者等紹介
八代英輝[ヤシロヒデキ]
昭和39年7月8日、東京生まれ。弁護士(日本及び米国ニューヨーク州)、弁理士。現在、ニューヨークのウォール・ストリートで100年以上の歴史をもつHughes Hubbard & Reed法律事務所に勤務。同事務所日本オフィスの責任者の一人として、日本と米国間を往復。慶応義塾大学法学部を卒業後、司法試験に合格。2年間の最高裁判所での研修の後、裁判官に任官。札幌地方裁判所刑事部に配属。その後、大阪地方裁判所、大阪家庭裁判所を歴任。配属中、医療過誤事件を中心に知的財産権関連訴訟等を担当。平成9年に裁判官を退官し、東京弁護士会に弁護士登録。以後、国際取引法、知的財産権法および会社関係法の案件を多く手がける。平成13年、米国コロンビア大学ロースクールに留学し修士課程修了後、米国司法試験(ニューヨーク州)に合格。現在、全米法律家協会、ニューヨーク州弁護士会各知的財産権部に所属。アパレル関係、デザイン・建築関係、医療関係を中心に幅広いクライアントを有し、講演、セミナー等も多数
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