内容説明
医療法人は、保険制度の頻繁な改革のなかで生き残りをかけた厳しい戦いを続けている。規制緩和の最大の課題となっている「病院経営への株式会社参入」にどう対応するか。「病院債」はどこまで認められるか。「病院債」が認められれば、それによって医療の質の向上や設備投資などが積極的に行われる反面、高度なコンプライアンスや公益性が求められることとなろう。そしてこの公益性に目を向ければネ営利企業の医療分野への進出という大幅な規制緩和に対抗する最も有益な経営主体として「特定医療法人」の姿が浮かび上がってくる。このような厳しい環境のなかで、医療法人をどう経営し管理していくのか、著者の豊富な体験による卓越したノウハウはそれぞれのケースごとに最適解を示すことであろう。
目次
第1章 医療法人の概要と機関
第2章 医療法人設立手続き
第3章 医療法人設立時の資産と負債
第4章 医療法人開設以降の諸問題
第5章 医療法人の税務
第6章 医療法人と病院経営
著者等紹介
長隆[オサタカシ]
税理士。公認会計士。昭和39年早稲田大学卒業。昭和56年東陽監査法人の代表社員に就任し現在に至る。この間、日本医師会医師税制プロジェクト委員、日本病院会医療経済委員会委員等を歴任。現在、全日本病院協会参与、総務省地方公営企業経営アドバイザー、日本赤十字社病院経営審議会委員等
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