内容説明
本書は、移転価格税制とりわけアメリカの移転価格税制の日本企業への本格的な適用ケースとして注目を浴びた1987年から1988年にかけての日産自動車とトヨタ自動車の国税・地方税還付問題を取り上げたものである。
目次
第1章 国際租税問題の現状―国際租税問題に関する経団連アンケートから
第2章 アメリカの移転価格税制と日米租税摩擦―「オート・ケース」の考察
第3章 「オート・ケース」における地方税還付の実態―上三川町、苅田町、神奈川県を例に
第4章 地方税還付の問題点
第5章 国際課税における公平・効率原則と地方税制の原則
第6章 多国籍企業と移転価格
第7章 企業の国際化と企業単位の統計情報への関心の増大
第8章 多国籍企業と統計問題
第9章 企業統計情報の管理実態と社会的開示
第10章 アメリカにおける外資系企業の納税状況の統計的検証