内容説明
健全な証券市場は、短期投資家と長期投資家のバランスによって、安定的な証券価格が形成される。本書は「株式の長期的投資」をテーマにして、株式市場とその関連情報を多面的な観点から分析し、長期投資の優位性を確かめることにある。本書では、具体的な例としてバリューアップファンドを取り上げ、またエコファンドについての投資パフォーマンスの分析結果を示す。さらに、一般機械・電気機械業界と小売業界、化学業界の長期的に時価総額の上昇率の高い企業の特徴を分析するなどして、長期的投資の活性化が市場の発展に資することを証明しようとするものである。
目次
長期投資の視点から眺めた日本の株式市場
企業経営者と投資家のタイアップ
企業の社会的責任投資(SRI)関連株の特徴
一般機械・電気機械業界への長期投資
小売業界への長期投資
化学業界への長期投資
ライブドアの情報と株価
合理的な長期株式投資を求めて
プロダクションベースモデルに基づく株価の実証分析
株式市場のリスクプレミアムと長期的パフォーマンス
ファンダメンタルズ分析と株式収益の予測可能性
著者等紹介
川北英隆[カワキタヒデタカ]
京都大学大学院経営管理研究部教授。1974年京都大学経済学部卒業、博士(経済学)。日本生命保険相互会社取締役財務企画部長、中央大学特任教授、同志社大学教授等を経て、2006年4月から現職
白須洋子[シラスヨウコ]
青山学院大学経済学部准教授、京都大学大学院経営管理研究部客員准教授。横浜国立大学大学院国際社会科学研究科博士後期課程修了、博士(経済学)。住宅金融公庫勤務、金融庁金融研究研修センター研究官を経て、2008年4月から現職
山本信一[ヤマモトシンイチ]
立命館大学経済学部教授。1978年慶応大学経済学部卒業、日本アクチュアリー会正会員。日本生命保険相互会社(日本経済研究センター・米国ブルッキングス研究所派遣等)を経て、2004年4月から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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