内容説明
成熟した市場経済体制下においては、企業戦略はライバルを相手にしてのせめぎ合いを通じて同質化の傾向が生じてくる。日本経済の近代化のプロセスをたどれば、企業戦略はモデルをアメリカ・ヨーロッパに求めた政府のグランド・デザインづくりとの関連で、直接的・間接的影響を受けてきた。ここにも同質化する要因があった。
目次
序章 いま、なぜ企業戦略を問うか
第1章 企業戦略と組織―A.チャンドラー『戦略と組織』(1962)
第2章 企業戦略と製品・市場―H.I.アンゾフ『企業戦略論』(1965)
第3章 競争と企業戦略―M.E.ポーター『競争の戦略』(1980)
第4章 企業戦略の同質化1―寡占体制下での競争戦略
第5章 企業戦略の同質化2―日本の近代化と企業戦略
第6章 企業戦略の同質化3―戦後経済の下で
第7章 企業戦略の同質化4―限界差異
終章 企業戦略の方向性
著者等紹介
高橋俊夫[タカハシトシオ]
1939年、愛知県名古屋市生まれ、秋田・大仙市(旧大曲)で育つ。明治大学経営学部卒業。同大学院経営学研究科博士課程修了。学位論文「経営経済学方法論争史」(1970年)。明治大学経営学部教授。経営学博士(明治大学)。経営学史、比較経営論(西ヨーロッパ)等担当。文京学院大学客員教授(大学院担当)。学校法人明治大学評議員会副議長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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