出版社内容情報
自動車企業の開発・生産技術・生産の流れを通して観察し、競争力を生み出す源泉は何かを解明。
内容説明
2000年以降の日本の自動車企業は、いわばあらゆる側面からコスト削減が厳命されることになった。また、低収益率に悩む日本の自動車企業には、海外市場こそ生命線といえる。しかし、多様な車種と変化の速い市場に対応するには、開発体制のなおいっそうの強化が欠かせない。この課題を現在の自動車企業はどう切り抜けようとしているのか。製造部門だけの観察では足りない。生産技術部門が開発部門と製造部門とをつないでいる。これら三部門を串刺しにした観察が効果的である。具体的には、開発の仕事組織、管理、技術者の仕事、労働時間、技術者のキャリア、仕事遂行上のフリクション、労使関係などを観察する。
目次
第1章 総論:グローバル競争下の自動車企業と労使関係
第2章 労使関係と賃金管理
第3章 開発部門の仕事・管理・労使関係
第4章 生産技術部門の仕事・管理・労使関係
第5章 生産部門―日米比較
終章 発見されたこと
著者等紹介
石田光男[イシダミツオ]
1949年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。同志社大学文学部社会学科助手を経て、同志社大学社会学部産業関係学科教授。博士(経済学)
富田義典[トミタヨシノリ]
1953年生まれ。東北大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、佐賀大学経済学部教授。博士(経済学)
三谷直紀[ミタニナオキ]
1949年生まれ。東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。労働省、経済協力開発機構(OECD)事務局を経て、神戸大学大学院経済学研究科教授。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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