出版社内容情報
会計基準の変更を見据え、企業経営の立場で、企業価値を高める退職給付制度を検討。
内容説明
企業年金再検討の3つの鍵―ふさわしい制度提供、企業が負担可能なコスト、企業価値向上を阻害するリスクの排除。国際会計基準をみすえ、企業年金を金融子会社として捉えて新しい制度運営を提案。
目次
第1章 失われた10年が示唆する今後の企業経営の方向
第2章 望ましい総報酬配分方法
第3章 企業経営の観点からの退職給付制度比較
第4章 退職給付制度が企業会計に与える影響
第5章 一事業体としてみたDB企業年金制度
第6章 DB企業年金のファンディング
第7章 DB企業年金の財務リスク管理
第8章 DB企業年金における運用リスク
第9章 ある企業におけるケーススタディ
第10章 DB企業年金制度の管理体制―ガバナンス
第11章 DB企業年金のリスクと運営にあたっての留意点
補章 事業合併・分割時における退職給付制度の財務、会計面の影響
著者等紹介
浅岡泰史[アサオカヤスチカ]
ラッセル・インベストメント株式会社エクゼクディブアドバイザー。1972年株式会社野村総合研究所入社。ニューヨーク事務所勤務、債権数理研究室長・資産運用研究室長・兼野村年金マネジメント研究会担当、システムサイエンス部長、企画部長、取締役、常務取締役を歴任。2001年4月厚生年金基本連合会(現、企業年金連合会)常務理事兼運用執行理事就任。2005年4月バークレイズ・グローバル・インベスターズ株式会社代表取締役社長・マネージング・ディレクター就任。2007年5月より現職。公的役職として、日本証券投資顧問業協会副会長兼自主規制委員会委員長、国民年金基金連合会資産運用委員を歴任。現在は、社団法人日本証券アナリスト協会・規律委員会委員。神戸商科大学商経学部管理科学科卒業
本部崇仁[ホンベタカヒト]
ラッセル・インベストメント株式会社アソシエイトディレクター。社団法人日本年金数理人会正会員/社団法人日本アクチュアリー会正会員。1990年安田信託銀行株式会社(現みずほ信託銀行株式会社)入社。主に年金数理業務に従事。2003年より1年間デトロイト・コンサルティングLLP(米国ニューヨーク)にて米国企業年金について調査研究。その他に一般的な銀行業務(与信、個人営業等)など様々な業務経験をもつ異色の年金数理人。安定的な年金制度運営のためには資産運用と債務の両面の視点が必要と一念発起し、2007年1月より現職。公的役職として、日本年金数理人会退職給付会計実務基準合同検討会委員。東京工業大学理学部卒業生命理学科卒業
喜多幸之助[キタコウノスケ]
ラッセル・インベストメント株式会社エクゼクディブコンサルタント。1989年安田信託銀行株式会社(現みずほ信託銀行株式会社)入社。年金運用部を経た後、1994年当時業界初の年金ALM室の立ち上げに参画。1998年フランク・ラッセル株式会社(現ラッセル・インベストメント株式会社)に移り、企業年金運用に関するコンサルティング業務に従事。公的役職として、企業年金連絡協議会の制度研究連絡協議会・DC検討会メンバーとして、「受託者責任」「確定拠出年金の改善」などのテーマで年金業界に積極的に提言。企業年金連合会、モルガンスタンレー、みずほ信託銀行など様々な団体主催の機関投資家向け資産運用セミナーで多数講演。京都大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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