内容説明
本書の初版は、ノーベル賞学者であるM.ショールズとM.ウォルソンの2氏により研究書として出版されたが、第2版は、新たにM.エリクソン、E.メイデゥそしてテリー・シェブリンの3氏が著者に加わり、租税法をファイナンス・ミクロ経済理論の枠組みに取り込んだ、MBAプログラムのテキストとして生まれ変わった。ビジネススクールで「租税戦略論」の講座を担当する最先端の研究者により、ビジネススクールでの講義内容および実際の取引事例が惜しみなく披露されている。投資銀行、コーポレート・ファイナンス、戦略コンサルティング、そしてプライベート・エクイティの各分野で活躍するプロフェッショナル必読の書。M&A、国際取引、投資戦略、タックス・アービトラージ、従業員ストックオプション等、重要なトピックをもれなくカバー。
目次
第1章 タックス・プランニング概論
第2章 租税法概論
第3章 代替的貯蓄媒体(ASV)の収益性
第4章 生産型組織形態(OF)の最適決定
第5章 暗黙の税金(IT)、クライアンテール、アービトラージ、および制度上の“規制”と市場の“摩擦”
第6章 非租税コストとタックス・プランニング
第7章 限界税率(MTR)の重要性とダイナミック・タックス・プランニング
著者等紹介
ショールズ,マイロン・S.[ショールズ,マイロンS.][Scholes,Myron S.]
Ph.D.(シカゴ大学)。スタンフォード大学教授(経済学・ファイナンス)。オプション評価の計量モデルであるブラック・ショールズ方程式により世界的に著名な経済学者。1997年ノーベル経済学賞受賞
ウォルソン,マーク・A.[ウォルソン,マークA.][Wolfson,Mark A.]
Ph.D.(テキサス大学)。スタンフォード大学教授(会計学・ファイナンス)
エリクソン,メール[エリクソン,メール][Erickson,Merle]
Ph.D.(アリゾナ大学)。シカゴ大学助教授(会計学)
メイデゥ,エドワード[メイデゥ,エドワード][Maydew,Edward L.]
Ph.D.(アイオワ大学)。ノース・カロライナ大学助教授(会計学)
シェブリン,テリー[シェブリン,テリー][Shevlin,Terry]
Ph.D.(スタンフォード大学)。ワシントン大学教授(会計学)
坂林孝郎[サカバヤシヨシロウ]
1964年富山県高岡市生まれ。1986年東京大学経済学部経営学科卒業(斎藤静樹ゼミ企業会計論)。1993年テキサス大学(オースティン校)経営大学院修士課程修了。日本長期信用銀行(現在の新生銀行)香港支店(プロジェクト・ファイナンス担当)、プライスウォーターハウス・クーパース(金融税務サービス部門)を経て、2000年8月より、やまと債権管理回収(株)最高財務責任者(CFO)。公認会計士、米国公認会計士協会会員、香港公認会計士協会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。