内容説明
流通システムと流通政策との間には、現実の流通のあり方が流通政策の内容を規定する一方で、流通政策の内容が流通システムのあり方を規定するというように、相互規定的な関係が成り立っている。本書では、流通の基礎理論とわが国における流通システムの構造変化等について明らかにしたうえで、流通政策の体系的な分析・把握を試みた。また、最新の研究成果や行政・業界動向をとり入れる一方で、流通システムと流通政策の基礎概念や基本的骨格をおさえることと、現状を歴史的発展過程の中で位置づける歴史的視点を重視している。
目次
第1章 流通の役割と仕組み
第2章 流通構造の動態
第3章 流通チャネルにおける組織間関係
第4章 流通政策の目的と体系
第5章 競争秩序の維持に関する政策
第6章 流通活動の振興に関する政策
第7章 流通活動の調整に関する政策