内容説明
経済社会の発展に伴い、それを分析する理論も近年とくに精緻になり、難解になってきている。このように理論が複雑になればなるほどそれを修得するには基礎的な概念をしっかりと身につけておく必要がある。本書は「近代経済学」の立場から、資本主義経済の成果の分析に必要な、現在いわば共有財産となっている基礎理論を、ミクロ分析とマクロ分析の体系に則して述べた入門書である。大学の「経済学」あるいは「経済原論」のテキストとしてまとめたものであるが、現代の経済理論を学ぼうとする一般読者にも役立つ内容である。
目次
第1章 基本的経済問題と経済学
第2章 経済循環と国民所得水準の測定
第3章 国民所得水準決定の理論
第4章 デフレ・ギャップ、インフレ・ギャップとその対策
第5章 家計の需要分析と企業の供給分析
第6章 競争市場の価格決定
第7章 独占市場の価格決定
第8章 生産要素の価格決定
第9章 経済成長の理論
第10章 インフレーションの理論