内容説明
90年代に入ってはじけたバブルは、不良債権の山を作り、起きるはずがないと信じられていた銀行の倒産が、現実に発生した。しかも民間の住宅金融専門会社(住専)のあと始末に、多額の税金を使わざるを得ないはめになってしまった。まさに“金融激動の時代”である。どうしたら崩壊したわが国の金融システムを正常な状態に戻すことができるのか。本書は、当面する金融問題理解のための入門書である。
目次
第1部 銀行不倒神話の崩壊と金融破綻(現実となった銀行倒産;住専・ノンバンクと続く金融破綻;破綻金融機関の処理スキーム ほか)
第2部 金融自由化と不良債権問題(不良債権はなぜ発生したのか;不良債権を増幅させたノンバンク;バブルはいかにして発生し、なぜ崩壊したのか ほか)
第3部 金融システム再構築の方法(金融システム安定化のための諸施策;金融行政と大蔵省の改革;日銀の独立性強化と日銀法の改正 ほか)