内容説明
終身雇用制や年功賃金制はなぜ存在するのであろうか。本書の主たる目的はこの問題を経済学的に解明することである。本書の論考はこれら二つの制度に関する基礎的な考え方に重点をおいたが、次のような特色を出した。伝統的かつ著名な考え方・モデルを検討し、問題点も詳述した。二つの制度それぞれについて、著者の代替的な考え方を提示した。制度と文化の関係をかなり強調した。二つの制度と一般均衡論の世界との明示的な比較を行った。
目次
第1章 本書の目的
第2章 完全競争市場の雇用と賃金
第3章 人的資本論的な終身雇用制の理論
第4章 ゲーム論的な終身雇用制の理論
第5章 年功賃金制の二つの理論モデル
第6章 ライフサイクル賃金モデル
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