出版社内容情報
「この商品をまた買いたい」という思いをいかに起こせるか。事業成長のために顧客生涯価値(LTV)を追求する企業に向けて、顧客との持続的な関係を取り結ぶ指針を示す。
内容説明
一度限りではない、消費者との長期にわたる関係性を取り結ぶマーケティング実践は、継続促進の施策が現実的なものとなって広がりつつある。そのなかにあって顧客生涯価値・LTV(Customer Lifetime Value)は、マーケテイングの実践と研究において一つの焦点となっている。消費財の企業にとってLTVは、四半期・半期の利益をみるPL以上に重要な指標といえる。本書は、研究と実践の複合的な視点から、顧客関係のマーケティング研究にこれまでとは異なる洞察を提供する。また顧客生涯価値を追求する企業に、どうすれば顧客との持続的な関係を取り結べるのか指針を示し、事業成長に貢献することを目指している。
目次
第1章 顧客生涯価値をいかに高めるか
第2章 持続的購買関係はどう研究されたか
第3章 地域産品の現状と可能性をどう捉えるか
第4章 D2C事業者調査:LTVを高めるビジネスモデル
第5章 意識モデル:持続購買意向の形成メカニズム
第6章 実証研究:持続購買意向の形成作用の検証
第7章 事例研究:持続的購買関係の構築プロセス
第8章 総合考察:理論的含意と実践への適用
第9章 結論:顧客生涯価値の形成に向けて
著者等紹介
岩永洋平[イワナガヨウヘイ]
目白大学経営学部教授。博士(知識科学)。シンクタンク、広告会社などの勤務を経て、2020年に九州産業大学教授、2025年より現職。ナショナルブランドや地方自治体と協業するほか、地方企業の事業成長を支援するマーケティングプランナーとして事業支援にかかわっている。法政大学地域研究センター客員研究員、一般社団法人D2Cエキスパート協会理事。第16回ダイレクトマーケティング学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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