出版社内容情報
法学部での講義用テキストとして、複雑な金商法の規制をコンパクトに解説。会社法の規制との関連にも示しつつ、行政実務の動向にも言及するなど、金融業界の実務家にも有用。
内容説明
金融商品取引法は、金融業界のみならず、上場企業、さらには非上場企業のうちいわゆる金商法適用会社など関係範囲の広い法律であり、法令違反の根拠規定としても、企業不祥事の事案において社会的な存在感を増している。ただし、関連する内閣府令・ガイドラインが多いこともあり、全体像がつかみにくいことでも知られている。本書は、主に大学法学部で学ぶ方を対象に執筆されているが、著者独自の構成、重要判例の解説・会社法との関連事項への言及など工夫がこらされており、実務家あるいは公認会計士試験等の受験者にも有用な一冊となっている。第7版では、令和5年と令和6年に成立した金融商品取引法の改正等の内容を中心に改訂を行う。
目次
第1章 金融・資本市場(証券市場)と金商法
第2章 有価証券とデリバティブ取引・情報開示の意義
第3章 発行市場の規制
第4章 流通市場における継続開示の規制
第5章 株式の大量取得・保有等の規制~企業買収ルール
第6章 不公正な取引等の規制~市場阻害行為の禁止
第7章 投資勧誘の規制
第8章 金融商品取引業者等の規制
第9章 金融商品取引所の規制
第10章 自主規制と行政監督機関の役割
著者等紹介
松岡啓祐[マツオカケイスケ]
専修大学法科大学院教授。東京都出身。早稲田大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学後、1994年専修大学法学部専任講師、助教授を経て、現職。専門は商法、会社法、金融商品取引法。元公認会計士試験委員(2011年より2021年まで企業法を担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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