出版社内容情報
会計基準を理解するには、なぜその方法が要求または容認されているのか、理由ないし根拠まで理解していることが必要である。本書はその基本的会計思考を考察する研究書。
内容説明
会計基準を真に理解するためにその分析に必要な基礎概念を解明。「なぜその方法で適正な期間損益の計算ができるのか?」、「その方法で企業の経済実態を適切に表示できる根拠はなにか?」を考察。
目次
財務会計の基礎概念と会計基準の論点
業績報告と利益観
包括利益概念と利益観
純利益と包括利益―日本版財務会計概念フレームワークによせて
FASBによる収益費用利益観・資産負債利益観と損益法・財産法
会計利益と課税所得に関する基本思考
負債の時価評価と利益観
収益認識の基本的考え方―「実現」と「履行義務の充足」に関連して
企業会計上の費用概念
会計上の認識範囲の拡大―未履行契約を題材にして
減価償却の方法
回収可能価額に基づく減損会計
負債の測定と割引現在価値計算の本質
少数株主持分の性格―会計主体との関連を中心にして
企業結合会計における公正価値
著者等紹介
佐藤信彦[サトウノブヒコ]
熊本学園大学大学院教授。明治大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学。市邨学園短期大学、日本大学、明治大学を経て現職。公認会計士試験委員、税理士試験委員、日本簿記学会会長、日本会計研究学会理事を歴任。現在、日本簿記学会顧問、税務会計研究学会副会長、日本会計教育学会副会長、中小企業会計学会理事、日本学術会議連携会員(第24期~第27期)、経営関連学会協議会副理事長、(公社)全国経理教育協会簿記上級審査会会長兼簿記検定アドバイザー、会計士補(1981年~)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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