出版社内容情報
IFRS財務諸表の作成に必要な組替仕訳を解説。架空の日本企業を設定し日本基準の財務諸表からの組替を主要科目毎に明示。日本の新リース基準やIFRS18号をフォロー。
内容説明
本書は、日本企業がIFRS適用に際し、日本基準からIFRSに準拠した財務諸表を作成する際に必要となる組替作業を解説しています。「組替株式会社」という架空の日本企業を設定し、日本基準からの組替について個別の科目ごとに仕訳を示し、試算表を経て完成後の連結財務諸表まで明示しています。第3版ではIFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」と日本基準の新リース基準等、第2版刊行以降の改正を反映しています。
目次
第1章 IFRSの特徴
第2章 組替仕訳とは
第3章 IFRS財務諸表の作成の準備
第4章 連結の範囲
第5章 個別科目のIFRS組替仕訳
第6章 IFRS財務諸表への組替表
第7章 2年目以降の留意点
著者等紹介
長谷川茂男[ハセガワシゲオ]
公認会計士。前 中央大学専門職大学院 国際会計研究科 特任教授。1974年3月福島大学経済学部卒業。2013年9月有限責任監査法人トーマツ退所(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アルカリオン
10
著者の長谷川氏には全幅の信頼を置いているし全体としては有意義な本だと思うが、序盤で解説されている内容は受け入れられない。「見解の相違」というよりも「誤り」であると考える▼IFRSの特徴として「資産・負債アプローチ」をあげている。そこまでは良いが「それに基づいて会計処理が定まっている」とあるのはおかしいし、「それにより、最終損益は包括利益となっている」というのは明確な誤り。「それにより、OCIのリサイクリングが禁止されている」という説明も明確な誤り。長谷川氏は基準制定・改正の推移を知っているはずなのだが。2025/02/15