出版社内容情報
激動する戦前期、中小小売商は自らが生活する地域に目を向け、共同事業を通して近代化を図った。膨大な資料を丹念に調べ、中小小売商の歩みを追った労作。(発行=碩学舎)
内容説明
急速な工業化、都市の発展、相次ぐ恐慌と近づく軍靴の音…。激動の戦前期、自らが生活する地域に目を向け、共同事業を通して近代化を図ろうとする中小小売商の営みがあった。
目次
序章 小売業近代化への胎動
第1章 小売市場の誕生と普及
第2章 同業組合と百貨店の抗争
第3章 商店街発行の共通商品券
第4章 商業組合と商店街商業組合
第5章 ボランタリーチェーンの模索
第6章 産業組合と商権擁護運動
第7章 商業労働と使用人問題
第8章 百貨店法の制定―調整政策の誕生
終章 簡単な総括
著者等紹介
石原武政[イシハラタケマサ]
大阪市立大学名誉教授。1943年京都市生まれ、1961年徳島県立徳島商業高等学校卒業、1965年神戸商科大学卒業、1969年神戸大学大学院博士課程退学、大阪市立大学商学部、関西学院大学商学部、流通科学大学商学部を経て、2017年退職。商学博士(大阪市立大学)。1997年から2009年まで通商産業省(経済産業省)中小企業政策審議会商業部会長、2006年から2011年まで経済産業研究所・通商産業政策史編集委員会委員のほか、各種審議会・委員会等の委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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