出版社内容情報
社会的な責任を有する存在としての企業のあり方に注目が集まっている。企業活動における自発的な取組みをめぐり、どのような規律付けが望ましいかを法的な視点から検討する。
内容説明
企業の積極的な取組みを促す規制が増加するなか、関連して生じる諸論点を、意図に反して伴いうる「負の部分」も直視し検討した論文集。
目次
第1篇 CSR・ESGと会社法―総論的検討(CSRと会社法―CSRの諸側面―;ESG重視の潮流と会社法)
第2篇 個別的問題についての検討(社会的責任を意識した企業活動の拡大・支援と法―「法を超えるCSR」・「法を支えるCSR」・「法を通じたCSR」―;透明性の陥穽―コーポレートガバナンス、とりわけESGの取組み推進への利用において留意すべきこと―;グリーンウォッシングへの対応と課題;ESGと取締役の義務―企業の社会的責任と会社法との交錯―;株主以外の会社利害関係者の利益の考慮に関する議論の動向とその検討―米国におけるステークホルダー論の展開:第4章の補論として―;投資決定に際してのESG要素の考慮と機関投資家の法的義務についての一考察―英国・法律委員会の報告書を出発点として―)
著者等紹介
野田博[ノダヒロシ]
1957年生まれ。1986年一橋大学大学院法学研究科博士課程単位修得。小樽商科大学講師、助教授、一橋大学助教授、教授を経て、中央大学教授、一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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