内容説明
人間が集まることで生まれる「秩序」を説明するために生まれたシステム理論は、これまで経営学にも応用されてきた。しかし、経営学に導入するにあたって、その是非を振り返ることなく、やや無批判的に参照されてきたのではないだろうか。本書ではドイツ語圏の経営経済学におけるシステム論的経営経済学の展開を学説史的に明らかにすることで、このような疑問にこたえていきたい。
目次
第1章 企業経営における複合性問題とシステム理論:本書の目的と構成
第2章 戦後ドイツ経営経済学の管理論的展開とシステム論的経営経済学
第3章 一般システム理論とサイバネティクスの展開
第4章 初期システム論的経営経済学の展開:ウルリッヒとキルシュの学説を中心として
第5章 システム理論の新しい展開:自己組織性、オートポイエーシス、ルーマン社会システム理論
第6章 自己組織的管理論の展開:2つの「進化的マネジメント」
第7章 オートポイエーシス理論やルーマン社会システム理論の経営管理論
第8章 システム論的経営経済学の特質・意義・限界:結論
結語 本書の主張のまとめ
著者等紹介
柴田明[シバタアキラ]
1978年9月愛知県名古屋市生まれ。2001年3月名古屋市立大学人文社会学部卒業。2003年3月名古屋市立大学大学院人間文化研究科修士課程修了。2009年3月慶應義塾大学大学院商学研究科後期博士課程単位取得退学。4月香川大学経済学部講師。2010年5月香川大学経済学部准教授。2011年1月博士(商学)(慶應義塾大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 洋書
- To Gloria