内容説明
制度要求をクリアしながら効率化するノウハウ!2024年4月以降開始年度から適用の改訂基準等に完全準拠。サステナビリティ情報開示への対応やクラウドシステム利用の影響なども解説して大幅改訂。
目次
第0章 内部統制基準改訂の概要
第1部 だから内部統制対応が行き詰まる(なぜ内部統制対応が行き詰まるのか;効率的内部統制対応のススメ;そもそも内部統制とは?)
第2部 内部統制評価と効率化の実務(フェーズ1・計画;フェーズ2・文書化;フェーズ3・評価(整備・運用状況の評価)
フェーズ3・評価(IT統制の評価)
フェーズ4・不備の改善、フェーズ5・再評価
フェーズ6・総合的評価、内部統制報告)
巻末付録
著者等紹介
浅野雅文[アサノマサフミ]
公認会計士・税理士。株式会社Collegia International(コリージア・インターナショナル)代表取締役。米国SOX法の導入期から、監査人およびコンサルタントとして数多くの内部統制実務に携わる。外資系企業から国内上場企業まで幅広い指導経験を有しており、セミナー経験も豊富(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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mitsu44
6
JSOX対応を考えるスタートアップに必須の本。これを読んで備えていきます2025/02/20
とりもり
1
J-SOX対応の本としてはダントツな良書。但し、あくまでも内部統制をJ-SOX対応として捉えた場合という限定付。内部統制はCOSOフレームワークの一環とは言え、上場企業などに閉じた話ではないと考えており、あくまで上場企業メインの財務諸表への影響をメインに据えたJ-SOXルールが大半の非上場企業に妥当するとは思えない。また、基礎組織体系をベースにした記述が多く、「こうあるべき」という組織形態やそのKPIが提示されないのも残念。でも、その点を割り引いても内部統制について勉強したい人にはオススメ。★★★★☆2025/05/03
KJ.O
0
内部統制の仕組みと実務が最新の改訂を踏まえて理解しやすく書かれています。筆者は内部統制は「大事故を防ぐために必要なブレーキ」だと言っています。確かに内部統制は行き過ぎを制御するブレーキです。しかし、それだけでなくアクセルにもなります。リスクとは、経営目標の達成を阻害する要因すべてのことです。例えば、営業目標が計画通りいかない場合、営業目標の達成を阻害している要因(リスク)を特定して、それを合理的な範囲内に低減させることが必要です。そのような活動も内部統制ですので、内部統制はアクセルにもなり得ると思います。2025/02/11
うめうめへたれ
0
内部統制に関わる者なら一冊は横に置いてもらいたい一冊。 制度の解説、計画→文書化→評価といったプロセスの実務上のポイントが明快に書かれている。 また、「仕事のための仕事」と思われがちな内部統制の意義・目的について熱く語られている。 統制に不備があることも問題だが、過剰な統制を設定してしまうと事業スピードの鈍化、コスト増加に直結するため、バランスの取れた適切な制度設計が重要である事を意識していきたい。2024/12/27