内容説明
昨今、数多くの会計に絡んだ不祥事が報道されている。会計不正にかかわった人物は何らかの責任は免れないが、経営に携わる役員も当然その対応に追われることになる。とくに株主の権利意識の変化から、会社が自社の役員の責任を追及しなければならない場面が増加している。このため、役員は、会社が身を守ってくれるという受け身の考え方を捨てて、「自分の身は自分で守る」という積極的な考え方に変えていく必要がある。本書は、問題となった実例をトレースし、具体的にどのように会計不正に対応していくべきかを、有事の場面と平時の場面とに分けて対応策を述べていく。
目次
プロローグ 会計不正とは
第1章 事例で見る会計不正
第2章 会計不正と開示制度
第3章 会計不正にかかわる会社・役員の責任
第4章 会計不正が発生した場合どう対応するか
第5章 どうすれば会計不正を防ぐことができるか
著者等紹介
樋口達[ヒグチワタル]
弁護士。公認会計士。公認不正検査士。成和明哲法律事務所パートナー。1993年3月東京大学経済学部経済学科卒業。10月会計士補登録監査法人トーマツ入所。1997年4月公認会計士登録。2001年4月司法研修所。2002年10月弁護士登録。成和共同法律事務所(現成和明哲法律事務所)入所。2012年8月公認不正検査士登録。主な職歴、第一東京弁護士会弁護士業務改革委員会税務部会員。青山学院大学非常勤講師(「企業再編の法と実務」2006年~)
島村和也[シマムラカズヤ]
弁護士。公認会計士。島村法律会計事務所代表。1995年10月会計士補登録。監査法人トーマツ入所。1996年3月慶應義塾大学経済学部卒業。1998年4月公認会計士登録。2003年4月司法研修所。2004年10月弁護士登録。阿部・井窪・片山法律事務所入所。2008年3月島村法律会計事務所開設。主な職歴、第一東京弁護士会弁護士業務改革委員会税務部会員。目黒区包括外部監査人補助者(2006年~2008年)
宮原一東[ミヤハライットウ]
弁護士。中小企業診断士。桜通り法律事務所所属。1999年3月上智大学法学部卒業。2002年4月司法研修所。2003年10月弁護士登録。ウェール法律事務所入所。2004年10月札幌弁護士会登録替え(房川樹芳法律事務所入所)。2005年1月倶知安ひまわり基金法律事務所開設。2008年4月光麗法律事務所入所。2012年2月桜通り法律事務所開設。主な経歴、日弁連公設事務所・法律相談センターLC事務局。東京弁護士会倒産法部会部員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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